2011/07/24

DELTA Dolcevita Slim F

デルタの比較的新しいモデル、ドルチェビータ スリムを購入しました。
先日、ミニを紹介したばかりですが、eBayの同じお店で同時に購入したものです。
(在庫がなかったらしく別々に到着、価格は262ドル+送料=23,000円位でした。)


私の場合、ベーシック(?)と思われるミディアムを持っていないので、どれほどスリムなのかはわかりませんが、軸の太さはミニとほぼ同じです。

ただ、ミニと違うのはキャップリング、ミニのキャップリングは出っ張りすぎだと以前書きましたが、こちらではちゃんと薄くなっています。胴軸を削ってキャップと胴軸の凹凸を抑えてあるので、一層スリムに見えます。


シリアルナンバーは、「13257」。

ニブの大きさもミニと同じでした。ミニではサイズの割りに大きいと思いましたが、スリムだとちょうど良いサイズ感です。

私にはデルタのFが一番あっているようです。太さとか、インクの出方とか、固さとか。

両用式なので、コンバーターを使います。万年筆を使い始めた頃はピストン機構がメカチックで好きでしたが、故障を経験したからか、最近はコンバーターを使うほうが安心します。

こちらはサイズの比較、中央がスリムで右がミニ、同じ太さであること、キャップリングがスリムになっているのがわかるでしょうか。

私の手の大きさからすると、ささっと早く書き込むのに合っているサイズだと思います。
見た目には女性にも向いているかもしれません。

2011/07/23

プラチナ万年筆 #3776 本栖 太字

プラチナの限定万年筆、#3776 本栖 です。
今日、仕事帰りに日本橋 丸善で購入しました。

「3776」はプラチナおなじみで富士山の標高、「本栖」は、富士五湖で一番透明度が高い本栖湖と透明軸をかけているそうです。

透明軸の万年筆は何本か持っていますが、中には安っぽく見えてしまうものも…。それに比べると、本栖はずっと高級感があります。
ところどころ軸の厚みが変化していて、中が屈曲して見えたりするからでしょうかね。
ベスト型のものが多い中、バランス型だからかもしれません。

このモデル、発売前から話題になっていました。理由のひとつがキャップの新機構、スリップシール機構です。
機密性を高める仕組みだそうで、先端部分にバネが見えます。キャップを閉めると、最後の一捻りがちょっと重くなり、バネが利いて密閉されます。
格好良さを考えるとバネが見えるのはいまいちですが、これを見せるのが透明軸の目的でしょうし、他にないので面白いです。

コンバーターを装着しています(別売り)。唯一残念なのが、コンバーターが金色しかないこと。
本体の金具がすべて銀色なので、せっかくなら揃えたいところ、限定発売とかしないかな、しないだろうなぁ。

そして、スリップシール機構以上に話題になっているのが、3776のリニューアルです。
今回はきちんと試筆をしたかったのでお店で直接購入したんですが、その結果、今回は太字にしました。
結構固い書き味なので、太字の方が書きやすく感じましたし、太字といっても海外製のM程度なので、使い勝手としても大丈夫だろうと思います。
(それにしても、プラチナの細字は本当に細いですね。)


現行の3776ニブと並べてみました。右が現行ニブをつけているギャザード(中字)です。
正面の見た目はほとんど同じですが、新品は太字を「B」と表記しています。現行品は中字を「中」としているところと違いがあります。

見た目の違いがはっきりわかるのはペン芯です。構造のことはわかりませんが、従来よりインクフローを改善しているそうです。これは使ってすぐにわかりました。
私自身は従来の渋いフローも好きです。


限定品ということで、箱もオリジナルでした。力いれているんでしょうね。

価格は15,750円、スケルトンならパイロットのカスタムヘリテージ92と同じです。
こちらは本数限定ですが、良いライバルだと思います。

2011/07/16

DELTA Dolcevita Mini F

デルタの万年筆、ドルチェビータのミニサイズです。

デルタ製品は内外価格差が大きいので、私の財力では海外通販しか選択肢はありません。
これはeBayで購入したもので、送料を含め22,000円くらいでした。
(国内での定価は60,900円です!!)

ミニという名前のとおり本当に小さな万年筆ですが、彫刻が入っているリングはどのサイズでも共通のようです。そのせいか、ちょっとリングが大きすぎるように見えます。
さらに、キャップを後ろに指したときにカチッとはまらず、少しカタカタするのが難点でしょうか。
(短いのでキャップを指さないと書きづらいし。)

ドルチェビータのオレンジ色のレジンは本当に綺麗で大好きですが、それ以上にデルタが好きなのは、書きやすさが私にあっているからです。
胴体サイズの割には大きなニブです。書いたときの弾力がちょうど良く、字幅もここのFニブが一番使いやすい太さです。
 
ドルチェビータは、限定品でなくてもシルアルナンバーが彫られています。これは"14876"本目のようです。 でも、やっぱりキャップリングが大きすぎるんだよなぁ。


これで、デルタ製の万年筆は4本になりました。
左から、ピストン・フィリング(F)20周年モデル(M)、ミニ(F)、アメリゴ・ヴェスプッチ(F) です。
4本ともインクが入っていて現役で使っています。

こちらは手持ちの小型万年筆と並べてみました。左には比較用にモンブラン 149をおいていますが、 ミニ、ヤード・オ・レッドのバイスロイ ポケット ヴィクトリアン(F)ペリカン M300(EF)シェーファーの500 レバー・フィル(F) です。
小型になると同軸も細いものが多いのですが、ドルチェビータ ミニは結構太さがあり書きやすいです。

ケースのデザインは共通ですが、箱は小さいです。ミニ専用なのかもしれません。

最後に、こちらはデルタのカートリッジインク。
小さすぎてコンバーターが入らないのは残念ですが、デルタのインクを使ったことが無いので、良い機会と思い買ってきました。
ブルーを使いましたが、結構濃い。アウロラのブルーくらいの濃さがあり、とても綺麗でした。

ブックカバー まとめ (10冊分)

5月に初めて革製のブックカバーを購入して以降、あれよという間に10冊分になってしまいました。

さすがにこのペースは自分で反省するところですが、外で本を読むときに使いやすく、値段がほどほどで買いやすく、手に触れる時間が多い分、革質の良さや違いを楽しめるので、ついつい集めてしまいました。
数が増えてきたので、一度まとめておきます。

順番はバラバラですが、左から、
土屋鞄製作所 Natura チョコ
結構厚めの本でも入ります。使うときのことを考えると、ちょっと革が固いですかね。

futuro 文庫本サイズ チョコ
Webで見つけたメーカー、ミネルバリスシオで作られています。700ページ位の文庫でも納まります。ただ、ちょっと上下に余りが出るのが難点。

WILDSWANS SUITED M バーガンディー
今一番長方しているカバー、サドルアップはブックカバーには固すぎると思っていましたが、薄く漉いているからか、皺が入ることなく綺麗に曲がってくれます。本の収まりも良いです。

GANZO fico 文庫本サイズ ブラウングレー(?)
2,000円くらいで購入したセール品、茶のようなグレーのような微妙な色合いにオレンジのステッチが入っていて、今どきな感じです。ただ、革質はいまいち。エイジングするような革ではなさそうです。

万双 文庫本サイズ ダークグリーン
セミクロームだという革、届いたときは安っぽいと思っていましたが、使いはじめからすぐに色が濃くなって良い感じになってきました。ただ、体に悪そうな匂いがする(いずれ無くなると思います)のと、すべりが悪くて本を差し込むにの苦労するのが難点。

SLIP-ON ミネルバボックス 文庫判ブックジャケット キャメル
とても気に入っているひとつです。すでにエイジングが始まっていて、「使っている」満足感があります。内側に布を張っているので本を入れるときのすべりが良く、値段も手ごろです。

SLIP-ON ブッテーロ 文庫判ブックジャケット キャメル
⑥と同形の革違い、こちらはブッテーロです。ミネルバボックスに比べると革が固く、傷もつきやすいので使い勝手は落ちますが、作りがしっかりしていて使いやすいです。

伊東屋 ROMEO オイルキップ ブックカバー 黒
とても柔らかいオイルキップなので、ブックカバーにはぴったりですし、手触りも気持ちよいです。内張りが入っているので本の出し入れもスムーズです。ただし、あまり厚い本は入りません。

WILDSWANS SUITED M Natural
③の色違い、こちらは無染色のサドルアップでできています。血管の線などが一切なく、革質はこちらの方が高いですが、染めていないので汚れが目立ちます。細かいことを気にせず使えるなら、3年後くらいが楽しみです。

GLENROYAL SINSYO BOOK COVER HAVANA
唯一の新書サイズ、ブライドルレザー製です。ぐにゃっと曲がることはありませんが、とても薄く漉いてあるので、使いにくさは感じません。アンティークのような色合い、染めムラも格好よくて気に入っています。ちょっと上下があまるのが難点。

それぞれに良さと難点がありますが、1ヶ月に2周するくらいのペースで使いまわしています。
経年変化に時間がかかりそうですが、まぁ気長に・・・。

で、反省を口にしながらまったく反対のことをしていますが、先日、もうひとつのカバーを注文してきました。

場所は大田区にある大井町。

ヤマダ電機の裏手へ出て…、 

三菱鉛筆 の本社があり、ここを左折して1~2分歩いたところに…、

目当てのお店、フルハルターにつきました。
万年筆が好きな方々の間では大変有名なお店と聞いていました。伺うのは初めてです。

想像以上にこじんまりしたお店でした。
15分ほどしかお話していませんが、ご主人の方は商売人というより職人さんで、とても親切丁寧に対応していただきました。

残念ながら、調整をお願いしようした万年筆は取り扱えないということで断念しましたが、WILDSWANS製のオリジナルブックカバーを注文してきました。

震災の影響もあって、完成に4~5ヶ月かかるとのこと。でも、急いでいるわけではないので問題なし。忘れたことに電話が来て、自分へのサプライズになりそうです。

Waterman Charleston EBONY BLACK Gold Plate Trim F

ウォーターマンの万年筆、チャールストンを購入しました。
ここの万年筆は、カレンに続いて2本目です。

メーカーの中では中間あたりの位置付けと思います。ブログなどでの評価が高いのを見て触発されました。安く買えた半面、色の選択肢はありませんでしたが、無難なものがあったので満足しています。

公式ページの説明では、「過去へのノスタルジーと現在の認証そして未来への洞察」を表現しているとあります。少々大げさですかね。でも、キャップには昔の万年筆のデザインを感じます。

ただ、私自身は、同軸の中間部にあるリングが好きになれません。プラチナ ギャザードについているのと似ていますね。
デザイン上のアクセントなのか、重量バランスをとるためについているのかもしれません。
 
胴体の大きさに比べると、小ぶりのニブがついています。固くてしなりませんが、カリカリした感じはしないです。また、全体の重量が軽いので、議事録などで大量に筆記するのにあっていると思います。

私物の万年筆の中では、パーカー ソネットの 印象に近いです。 同じサンフォード傘下のメーカーですし、両方とも18K、デザイン的にも似ているので、偶然ではなさそうです。


高級感よりも実用性で選ぶペンだと思います。それにしては少し高めですが、デザインが気に入れば使いやすい万年筆ではないでしょうか。

箱はカレンのときと同じでした。

2011/07/09

Southern Wind Apartment ミニポーチ

いつもコメントを寄せていただいている方がブログに載せていたのに触発されて、 Southern Wind Apartmentというブランドの製品を見てきました。

ホームページが見つからず、どんなブランドなのかよくわかりませんが、そんなに高くないのがいいですね。二子玉川のLOFTにコーナーがあり、4種類ほどの革を使った製品がラインアップされていました。いかにもエイジングしそうな革ばかりです。


で、このミニポーチを買ってみました。

このふっくらした感じが気に入りました。ミネルバリスシオのような、オイルがしっかり入った革だと思います。今後が楽しみになります。

使い方として、万年筆のカートリッジインクを入れるケースにしようと思っています。サイズ的にはぴったりです。

また、小型の筆記具を集めて、コンパクトなペンケースにできないかなと考えています。
横幅が12cmくらいしかないので、かなり小型のペンじゃないと入りません。万年筆なら、ペリカンのM300がちょうど収まる程度です。

あとはボールペンと蛍光ペンが必須なので、納まるものを物色し始めています。

良い製品を教えてもらったので、もういくつか揃えてみたいですね。

SLIP-ON ブッテーロ 文庫判ブックジャケット キャメル

SLIP-ONのブックカバー、2つ目です。
1つめはミネルバボックス製でしたが、今回はブッテーロでできているものです。

二子玉川のDogWoodPlazaにあるSmithというお店で、50%OFFだったのを買ってきました。

Smithは、文房具を扱っているデルフォニクスのお店です。クリアランスの1点ものだったので色は選べませんでしたが、無難な色が残っていて良かったです。


ブッテーロのブックカバーが欲しいと思っていたので、安く買えてラッキーでした。


刻印はミネルバボックスのものと同じ、せっかくなら材質がわかるようにすればいいのに。


店頭に飾っていた商品のようで、結構細かい傷がついています。
まぁ、使えばいずれつくものなので、気にしません。


SLIP-ONのブックカバーは、布製の裏地が貼ってあるので、本のすべりが良いです。
また、厚みを調節するタイプではなく、両端が差し込み式なのも好みです。

万双 ブックカバー

万双のブックカバーです。
先月、ブリーフケースを購入したのに続いて、2つめの万双製となりました。

色はダークグリーン、茶系か黒が多い私物の中では珍しい色です。
初見では、正直、「何か安っぽい革だなぁ」と思いましたが、3日ほど使ったら艶が出てきて印象が変わってきました。

構造としては、革を折り曲げて本の厚みに合わせるタイプ。出し入れが少々面倒なので苦手です。


これは何の革でしょうか。
万双さんのサイトには、「セミクロノームなめしですが、クロームの成分は全体の数パーセントなので、フルタンニン仕上げと遜色がありません。」という説明があります。

遜色がないというのは、エイジングのことかなと想像しています。
フルタンニンの革とは質感が違いますが、確かに数日使って艶が出てきましたし、強めに擦ると色が濃くなります。

ただ、タンニンなめしの革とは違う硫黄のような匂いがします。使っていくうちに取れるとは思いますが、結構強いです。


薄く作られていて、本の馴染みがよく使いやすいです。
縫製の目も細かくて丁寧ですし、コバも綺麗に仕上げられていて好感が持てます。
ミネルバボックスとかブライドルレザーとか、万双さんのベーシックな革で作ってくれないかなぁ。

2011/07/03

WILDSWANS クロコPALM 1年後

WILDSWANSの財布、PALMを購入してから1年経過しました。
日のあたり方が違うのでわかりにくかもしれませんが、購入時から比べると、傷が増え、色が濃くなったようです。

上の写真が購入時、色が濃くなったのでムラがなくなったように見えます。

この1年で一番酷使している革製品です。小銭とお札とPASMOが入るので、クレジットカードを使わない限り、駅周辺でのちょっとした買い物や昼食時はこれだけで済みます。

来年はどうなってるでしょうか。