2011/02/27

Stipula Novecento Red Black M

スティピュラの万年筆を購入。
ノベセントというモデルで、色はレッドとブラックのマーブルになっています。

私にとっては初のスティピュラです。
また、エボナイト軸に漆を塗ったPILOT Custom 845を愛用していますが、無垢のエボナイト軸というのも初めてです。
(金属部分はスターリングシルバー製です。)

キャップを後ろに挿すと結構長くなり、重心も下がってしまいます。
嵌りも浅く挿さないほうが書きやすいので、外して書く想定かもしれません。ただ、そうするとちょっと短いんですよね。

ブランドロゴの刻印。
1973年創業ということなので、比較的新しいメーカーですね。でも、この万年筆はアールデコを意識したようなデザインでクラシックな感じがします。

ちょっとわかりにくいですが、マーブル模様になっています。黒と赤の組み合わせは日本的で好まれやすいのではないでしょうか。

エボナイトはゴムの一形態だと聞いていましたが、手にしてみると本当にゴムの匂いがするんですね。書いていると手にも匂いが移ります。
よく言われる、手に吸い付くような感じはそれほどでもないかな。

日本の代理店サイトを見ると、この商品は在庫がなくなり次第廃盤と書かれています。
まだ買えると思いますが、良いタイミングだったかもしれません。
ただ、サイトには吸入式とあるのに、この商品は両用式です。正確には違うものなんでしょうか。


ニブはM、何かでスティピュラはMでも細いと書いてありましたが、手元のニブは、標準的な海外製のMニブの太さです。
割と長いニブで筆記感はやわらかめだと思います。
当初はバイカラーになっている18Kのニブの探していましたが、見つからず現行品(?)の単色14Kニブになりました。

正直、「すごく作りの良い万年筆」とは思えないですが、それも含めてイタリアっぽい万年筆なのかな。

2011/02/20

DELTA Dolcevita 20th ANNIVERSARY Limited Edition M

デルタのドルチェビータ、ピストン・フィリングに続く2本目です。
こちらは20周年記念として2002年に発売されたモデルで、コンバーター式の方です。
(もうひとつはサイドレバー式になっている、より高価なタイプがあります。)

軸には記念の彫りこみがあります。


尻軸に掘ってあるシリアルナンバー、創業年にちなんで1982本限定ということですが、限定の割にはたくさん作ってますね。希少価値はなさそうです。
(デルタって新しいブランドなんですね。不勉強でした。)

キャップは同メーカーのパピヨンのような流線型、金属部分はスターリングシルバーです。

尻軸にねじが切ってあり、キャップをしっかり嵌め込むようになっています。
持っている中ではモンブランのボエムと同じスタイル、ねじ切りがむき出しになるのでデザインとしてはいまいちですが、書くときの安定感がまさっていて好きです。

軸部分からキャップにかけて緩やかに流線を描いていて格好良いですね。

ペン先は18金のM、デルタは独自製造ではないと聞いたことがありますが、20周年の記念デザインが彫られています。大きさもフローもちょうど良く、気に入っています。

こんな外箱、イタリアの万年筆って全体に格好いいですね。

中にはオレンジのインクボトルが入っています。
使う場面がないのでお蔵入りになりそうですが、綺麗な色ですね。

Conway Stewart Fountain Pen Hospital 60th Anniversary Classic Brown M

コンウェイ・スチュワートの万年筆です。

Fountain Pen Hospital という万年筆屋さんの60周年記念モデルとのこと、それにあわせた60本限定だと書かれています。作られたのは2006年頃のようです。

軸には"Conway Stewart"の彫りこみがあります。
クラシック・ブラウンという大理石のようなマーブル模様がとても綺麗で、大人っぽい感じがします。

反対側には、"Fountain Pen Hospital"。

メーカーの現行品の中でまったく同じつくりの製品は見当たりません。
大きさからすると、Wellington(ウェリントン)というモデルがベースになっているように思います。
ただ、クリップの形は、Churchill(チャーチル)やDandy(ダンディー)というモデルに見られるものです。


キャップをした状態だとそれほど大きな万年筆ではありません(138mm位)が、キャップを尻軸に挿すとものすごく長くなってしまいます。これは外して書くしかなさそうです。


60本限定でシリアルナンバー13の刻印があります。
ミーハーですけど、所有欲を掻き立てられますね。


ニブは18金のM。かなり大きいです。
うーん、切り割りが右に寄っています。これって意図的なものなんでしょうか。
実際に書いてみると、インクフローが良すぎでした。渋いインクを入れないとジャブジャブしてしまう感じです。


ものすごく大きな箱です。

中には外箱と同じ素材で出来た菱形の箱。

今回の購入価格は、eBayで260ドル程でした(送料別)。
本国のサイトでウェリントンの価格が350£(48,000円位)となっているので、安く買えたと思います。

一方、コンウェイ・スチュワートの日本のサイトを見ると、ウェリントンの定価は90,300円、価格差が大きいですね。配送までに1週間程度かかるとはいえ、ここまで価格差が大きいと日本で買うメリットは薄いですね。

2011/02/19

Marlen Forme M

イタリアの万年筆、マーレンのフォーマというペンです。
中古で購入しました。

今のカタログには、フォーマ プチ ニュー(Forme Petite New)というカートリッジ式の小さな万年筆がありますが、単にフォーマという商品はありませんし、この万年筆はピストン吸入式です。廃盤品なんですかね。

キャップには"2003"の刻印があります。その頃の製品なんでしょうか。

ピストンは、尻軸のキャップをはずすと出てきます。これは、デルタのピストン・フィリングに似ていますね。

小さい万年筆ではありませんが、キャップを後ろに挿さないと短くて書きにくいです。
ただ、キャップの嵌りはかなり不安定で、ほんのちょっとしかささりません。設計的には不便な気がします。


中古品なのでニブの選択肢はなく、Mでした。もう少し細くかければと思いますけど許容範囲です。
18Kの刻印があります。

メタル部分には細かい傷が多く、新品同様とはいえない中古でしたが、鮮やかな万年筆は見た目に楽しいですね。

2011/02/12

小型万年筆

Yard-O-Led のポケット万年筆 を購入し、小型の万年筆が増えてきました。
胸ポケットに挿すこともあるんですが、それよりもノートカバーについているペンホルダーに入れておくことが多いです。
ただ、いまいち「これだ」という小型万年筆に出会えておらず、どちらかというと太い軸が好きということもあって、入れておいても使う機会が少ないのが実情です。

写真は、右から、
長さでいうと、ヤード・オ・レッドとペリカンが約11cm、シェーファーで12cm位です。
軸の太さはほとんど同じ印象でですが、重量はヤード・オ・レッドは25gと他2つよりずっしりしています。

いずれもキャップを後ろに挿さないと短すぎて書けません。
実際に挿してみると、もう少し長さにメリハリがつきます。バイスロイ ポケットはM300よりさらに小さいです。 わずかな差ですが、シェーファー位の長さがあると書くときに安定感があります。

ペン先を並べてみました。写真で見ると違いがわかりづらいですかね。
長さでいうとシェーファーが一番、ヤード・オ・レッドは短いですが、横に開いているので大きく見えます。書いてみると、シェーファーが一番かっちりしていて、ペリカンは柔らかめ、ヤード・オ・レッドはややもっちりした印象を持っています。

今度は大きな万年筆と比べてみました。バイスロイ ポケットをはさんで、右が プラチナ 出雲  マットタガヤサン、左が モンブラン マイスターシュテック 149です。
出雲は私が所有する万年筆では最長の164mm、5cm以上の差があります。

こうしてみると、まったく違う筆記具ですね。


ペン先の大きさも一目瞭然、私物最大のモンブラン 149を並べると、本当に小さく見えます。

小型万年筆については、いまだ愛用の1本を見つけるには至りません。
国産の小型を探してみようかな。

2011/02/11

Yard-O-Led Viceroy Pocket Victorian F

ヤード・オ・レッドの万年筆、バイスロイ ポケットを購入。
ビクトリアン・フィニッシュという打ち込みの模様が入ったタイプです。

ノートカバーにコンパクトな万年筆を差し込んでいるものの、なかなか気に入ったものが決まらず、新たな候補を探す中で購入しました。

クリップには「YARD・・O・・LED」の文字が。
もともと細身のシャープペンシルのイメージが強いメーカーですが、社名の由来も、3インチの芯を12本収納できるシャープペンシル(全長1ヤードの芯を収納=ヤード オブ リード)からきているそうです。

全体に彫金が施されています。ただ、キャップの一部分だけ四角のスペースがあるんです。
なんだか間の抜けた感じがします。名入れに使うためでしょうか。

アップで見ると彫りにばらつきが見えるので、彫金は手作業でされているそうです。

首軸近くにはいくつかのロゴが彫られています。
上は、「ヨーロッパ教会認定基準マーク」。

上はスターリングシルバーであること示すマーク、下は「バーミンガム鉱石検査協会」のロゴ。

こちらもスターリングシルバーを表すライオンマークだそうです。
スターリングシルバー製ということをアピールしています。
(スターリングシルバーは、銀含有率92.5%の合金という定義があるみたいです。)

スターリングシルバーの万年筆は初めてです。
とはいえ、とてもコンパクトな万年筆なので、仕事で使っても嫌味な感じはしないと思います。


小さなペンの割には大きめのニブですね。
字幅はFにしました。まだインクを入れていないので実際の太さはわかりません。

ただ、小さいゆえにコンバーターが入らず、カートリッジ専用。
最近はカートリッジ式を使っていないので気に入ったものが手元にありません。
何にしようか悩んでいます。


渋いケース。このメーカー、ホームページを調べていたら、今はFilofaxの傘下にあるんですね。

中には木箱が。こってるなぁ。

余計なものが入っていないので、余計に格好良く見えます。


日本での定価が73,500円、実売で50,000円くらいでしょうか。
今回はイギリスのサイトから購入し、送料込みで217ポンド、日本円で30,000円弱くらいでした。
かなり価格差が大きいですね。

安く購入できたので満足ですが、初めて関税がかかってしまいました。
関税と通関料で900円。荷物は一度開封され、再梱包したことを示すシールが貼ってありました。
まぁ、本来かかるものなので仕方ありませんが、かかったりかからなかったりするので何となく残念です。

2011/02/05

Pentel Lancelot 5 Series Silver Leaf Orange M

ぺんてる の万年筆、ランスロット 5シリーズ。色はシルバーリーフオレンジです。
ぺんてる製の万年筆は初めてです。

ぺんてるにはエクスキャリバー(EXCALIBUR)というハイブランドがあります。
安いものでも軽く10万円超、私には手の出ない価格帯ですが、この度販売休止になるそうです。

今回のランスロットはぺんてるブランドですが、ボールペンやシャープペンに混ざって万年筆があります。こちらは問題ないと思っていたら、現行の製品紹介ページから万年筆だけなくなっています。
ということは、万年筆から撤退してしまうんでしょうか。


そんな思いもあって、ややあわてて購入したのがこの万年筆です。

2、3、5、8とシリーズがあるなか、万年筆があるのは3、5、8シリーズです。
せっかくなので金ペンが欲しいと思うと、5か8シリーズ。
あとは好みですが、8シリーズはレザー調の軸が好きになれず、5シリーズのシルバーリーフが綺麗だなぁと思い、5シリーズにしました。

キャップは嵌合式。
嵌め込むとき、圧力がかかってフワッとしたあと、パチンとしっかりした音が出ます。

全体に重い万年筆で、特にキャップが重いです。
長さとしては後ろに挿した方が書きやすいんですが、挿さないほうがバランスはよいと思います。


この万年筆の薀蓄として、セルフリカバーコーティングという塗装技術があります。
細かい擦り傷がついても、自己修復されるそうです。あえて傷をつけるまではしませんけど、面白いですね。

ニブは14KのM、国産なので、Mでも海外製のF程度、自分にはちょうど良い太さです。
筆記感はとても滑らか、軽ければもっとサラサラと書けそうなんですが…。


購入時にはコンバーターがついていませんでした。
ということで伊東屋で見てもらったところ、「ぺんてるの万年筆はパイロットのカートリッジを使っているので、パイロット製が合うはず」とのこと。ということで、パイロットのCON-50を購入しました。


ペン先もパイロット製なんでしょうかね。だとすれば書きやすいのもうなずけます。


1万円台で金のペン先、箱もキチンとしていてお買い得な気がします。

もし無くなってしまうとしたら残念ですね。