2012/02/26

プラチナ万年筆 18Kスタンダード レッド 中字

プラチナ万年筆のスタンダードという細軸の万年筆です。
ペン先が14金と18金のものがあるようで、こちらは18金のモデルです。

私にとっては初めての赤軸です。購入したのは数ヶ月前なんですが、これまで黒軸を中心に集めてきた中で、ふと赤軸に興味を持ちました。
なんとなく女性や年配の人が使うイメージを持っていましたが、使ってみると悪くないものです。
実は、国産の主要3メーカーの赤軸をここ数ヶ月で集めていて、3つがそろったところで紹介しようと考えていました。
赤といっても、プラチナの赤軸は薄いです。ちょっとピンクや紫を感じる赤だと思います。軸も細いので、初めての方でも使いやすいでしょうし、価格を考えても普段使いに適していると思います。

定価10,500円のモデルで18金のニブをつけているのは立派だと思います。
大きさも手ごろですし、丸みを帯びた形がかわいらしく見えます。硬いは硬いですが、中字程度ならガリガリした感じもしませんね。

本当は太字がほしくて探したんですが、今は作っていないそうです。もうちょっと早く買えばよかった。

プラチナなコンバーターが別売りです。もう少しインクが入るといいんですけどねぇ。

PILOT インキ70ml ブルー

パイロットのノーマルなインク、色はブルーです。
パイロットのインクとしては、色彩雫のシリーズを何色か持っていて、特に「朝顔」を好んで使っています。一方、通常のインクとしては、カートリッジを使っていますが、ボトルタイプは初めてです。
球体のボトルがなんともかわいらしいです。本当は70mlも必要ないんですが、ボトルの形が気に入ってこちらにしました。

とても水っぽいインクですね。フローが良くなってドバっと出てくる印象です。太字の万年筆に入れてみましたが、私の書き方では字が太くなりすぎます。細字ならいけるかもしれません。

肝心の色については、ちょっと好みと違うかな。シンプルな青で、他の色味を感じないのは合っているんですが…。何か違う、うまく説明できません。

S.T.Dupont Royal Blue

デュポンのインク、色はロイヤルブルーです。
デュポンの万年筆を持っていないのに、インクだけ買いました。

最近はもっぱら青のインクを使っているのですが、最近、自分の好みが見えてきて、どうも私は「真っ青」が好きなようです。
紫がかった青とか、乾くと色が変わるとか、青系インクもさまざまですが、書いた瞬間から青一色で、乾いても色が変化しない青だけのインクです。

それってどれなんだということで、いくつかのインクを買っていて、このインクはそのひとつです。
結果、かなり好みに近いインクでした。とても濃い青で、そのほかの色はあまり感じません。
メーカーごとの相性まではわかりませんが、濃い色合いなので細字の万年筆に入れて使っています。

ただ、このインク、ガラスの感じは素敵なんですが、なんともインクを吸わせにくい形です。
満タンに入っていても、斜めにしないとペン先全体が漬からないです。あくまでデザイン重視なんでしょうね。

2012/02/12

Hans Øster ペンケース 筒型二本挿し

先日、友人を連れて久しぶりに北欧の匠へ伺い、衝動買いしたペンケースです。
ハンス・オスターの2本挿し、筒型のペンケースです。

初めてハンス・オスターを知ったときから筒型の1本挿しに憧れていましたが、なかなか目にすることができずにいました。先日うかがったときにたまたま筒型の2本挿しが残っていて、ここで買わないと次いつになるかわからないと自分に言い聞かせて購入、念願がかないました。

選択の余地はありませんでしたが、すでに1本挿しのケースを持っています。複数本なら3本か4本が理想ではありますが、2本挿しがあってよかったと思います。
購入価格は21,000円、とある方のブログでは18,900円となっていたので、多少高くなっているようです。

サイズはモンブランの146が入るサイズ、入れてみると、146ではクリップがちょっとだけ引っかかる感じ、ペリカンの800ならばすっと入ります。

ハンス・オスターの製品は4つになりました。うち3つがペンケース(左から、146サイズの1本挿し同じく149が入るLサイズ)で、後は長財布です。
こうしてみると、どれも色が少しずつ違います。そんなに長く使い込んでいるわけではありませんが、少し変化してきているようです。

AURORA 88 Classic No.801 M

アウロラの万年筆、88です。
以前から欲しかった万年筆なのに、すでに持っているオプティマと同じニブということで躊躇していました。今回、イタリアの通販サイトで「一本だけ格安で売ります」みたいな紹介があったので、思い切って購入したものです。

大きさや軸の太さ、丸みを出すカーブの感じなど、バランス型の万年筆の中でも特に整った形をしていると思います。

黒軸に金のキャップというのが地味派手で好きです(ちょっと仏壇っぽいかな)。オプティマほどではないにせよ、とても軽い万年筆で、キャップも見た目ほど重くありません。私は外して書きますが、挿した方が好きという方もいそうです。

何回も同じことを言っているような気もしつつ、アウロラが好きな理由のひとつにクリップの形状があります。直線的で単調な形だったり、激しく装飾されているクリップは目にしますが、 シンプルながらもひと目でわかるデザインですよね。

で、オプティマと同じだと思って躊躇していたニブです。しかし、開けてびっくり、「何か違う」。
「やってしまったか?」と焦って調べてみたところ、これは旧型のニブのようで、ハイレグニブなんて呼んでいる方もいました。古い在庫品で安く売ったのかもしれません。わたしにとってはうれしい誤算でした。
 
オプティマのニブと並べてみました。ちょっとわかりにくいですが、新型のニブに比べると、先が尖っています。書いてみると、そのせいなのか、シャリシャリした感じは残りつつも、多少上下のしなりを感じます。これも他のメーカーにない独特な形状で、書いていて楽しいです。
ただ、字幅はMということで購入sたんですが、実際にはFかEF相当の細い線が出ます。ペンポイントの大きさから見ても、Mというのは怪しいです。 

ピストン吸入式で、アウロラ独自のリザーブタンクが見えます。正直、リザーブタンクの恩恵を感じたことはありませんが、工夫していること自体が購入意欲をそそります。

アウロラの万年筆は、購入時から故障していた(?)アスティルを除くとイプシロン・シルバーを加えて3本になりました。

アウロラからは頻繁に素敵な限定の万年筆が発売されていますね。ただ、どれも10万円を超えるようなものばかりです。おいそれとは買えません。
また、アウロラは海外のサイトでもそんなに安くならない印象があります。そんな中で格安で購入できましたので、良い買い物だったと思います。

2012/02/05

AURORA AMERICA Ballpoint Pen

アウロラの限定生産品、 アメリカのボールペンです。

ヤフオクで購入、中古品ですが定価の3分の1位で購入できました。
形からしてオプティマがベースなんでしょう。これまでに大陸シリーズとしてアジアやアフリカが発表されていて、その第三弾がアメリカ大陸ということです。

アウロラは特に好きなメーカーですが、値段もそれなりにするので何本も持っているわけではありません。今回も「手が届けば万年筆を」と思って探しましたがさすがに高い、その中でオークションにかかっていたボールペンを見つけて落札しました。

アメリカ大陸といっているわりに、赤と青は合衆国の国旗からとっているのでは?と思っていたらそのとおりでした。キャップリングにはインディアンや幌馬車などが彫られていますので、大陸というよりアメリカ合衆国の歴史ものといった感じです。

オプティマベースとわかるのがクリップの形状です。国産のクリップを見ているとずいぶんあっさりしていますが、この流線型はアウロラならではの特徴です。

ボールペンは回転式になっています。万年筆もコンパクトですが、ボールペンはそれ以上にコンパクトで、実用的だと思います。
中古品で使用感ありとなっていたので多少の傷を覚悟していましたが、実際に届いたのはほぼ新品状態でした。正直で好感を持てる業者さんです。

リフィルは純正の黒(多分M)が入っていました。書いてみると、かなり粘り気の強いインクですね。パーカータイプのリフィルなら使えると思うので、もっとさらっと書けるものに交換したいと思います。

イタリア製らしく、箱が豪華。というか大きい。

合皮ですけど本当に立派な箱。

多分、万年筆やローラーボールも同じ箱だろうと思います。ボールペンはさらに一回り小さいので、余計に箱が大きく見えます。明らかに無駄な大きさだと思いますが、届くとうれしいものです。
満足できる買い物でした。

2012/02/04

Montblanc Monte Rosa EF

モンブランの1950年代の万年筆、モンテ・ローザです。
eBayで1万円くらいでした。 学生向けの廉価版万年筆ということで、値段もお手ごろ、60年前の万年筆にしては数も多いようです。

学生向けというより子供向けなのか、とても小さい万年筆です。その割りには渋いデザインですが、とてもバランスの良い形をしています。

キャップに"MONTBLANC Monte Rosa"の掘り込みが入っています。大きな傷もなく、良い状態で購入できたと思います。

天冠にホワイトスターがない代わりに、キャップリングが波打っています。これが気に入って購入しました。なかなかかわいらしいです。

14金の小型ニブです。前にもモンテ・ローザを買おうと思っていたことがありましたが、そのときは状態の良さそうなものが太字しかなく諦めたことがあります。 今回はEFがありました。国産の細字と同じくらい細い字がかけます。ただ、ちょっとザラつきがあった重たいので、機会があったら調整してもらいたいです。

インクは吸入式でシンプルな窓がついています。インクの吸い上げもスムーズでした。

ボロボロですが箱付きでした。箱にも波型が描かれています。
特にヴィンテージに関心はないのですが、今でも現役で通用するデザインだと思います。値段も安いので普段用でガシガシ使いたいです。

AURORA ASTIL F

アウロラの万年筆、アスティルです。ヤフオクで中古品を購入しました。
ニューヨーク近代美術館の永久展示品に選ばれたモデルとして有名ですよね。

スーツの内ポケットに入れる万年筆としてこれまでに何本か細身の万年筆を買ってきましたが、いつかアスティルが欲しいと思っていました。とはいえ、定価で40,000円もします。一見すると何でもないシンプルなペンなので、何となく二の足を踏んでいました。
今回ヤフオクで非常に安く落札できたので、ラッキーと思っていたんですが…。

ニブは14金のFです。小さいニブですが、ユニークな形をしています。

向きを変えるとこんな感じ、ぼこっとへこんでいます。

コンバーターは、ゴムサックが内臓されたタイプ。シェーファーのコンバーターに似ていますね。

と、ここまでは順調なんですが、この万年筆、インクが出ません。インクの吸い上げがはできていて、コンバーターを押すとインクは染み出てくるんですが、ペン先にインクが届かない感じです。

改めてヤフオク上の説明を見ると、「コンバーターは正常に動作します。ペン先はやや開いているように見えます」と書いてある。確かにコンバーターは機能していますし、ペン先が開いているのも確かです。それを承知で購入したものの、まさかインクが出ないとは…。
ヤフオク初心者ですが、早速洗礼を受けた気分です。

とはいえ、致命的な故障ではない気がするので、一度ペンクリニックで症状を見てもらって、必要なら修理に出そうと思います。それでも元は取れるくらい安く購入したので、クレームはつけませんでした。

Conklin Mark Twain Crescent Collection Yellow/Blue Marble F

前に書いた初めてのコンクリンに続いて、2本目、有名なクレセント・フィラー式の万年筆です。
復活当初に発売されたものは国内定価が63,000円もしましたが、こちらは現地の定価で165ドル。まったく別物なんでしょうね。
(国内のサイトではこの製品を定価63,000円と表記しているところがあります。日本には入っていないモデルですし、公式HPとの価格差があまりにも大きいので注意したほうがいいですよ。)

黒軸が多数を占める自分のコレクションの中では異彩な派手さです。黄色と水色の組み合わせはよくありますが、ペンのデザインとしては人前で使うのに勇気がいりますね。だからなのか、とても安く買うことができました。軽い万年筆なので、キャップを挿して書いても問題ありません。

何といっても特徴なのは、製品名になっているクレセント・フィラー式というのインクの吸入方法です。
飛び出たリングを押すと、中のゴムサックがつぶれてインクが入ります。軸に巻かれているリングはストッパーの役割を担っています。ペン先と向きが揃えてあるので、リングが手に引っかかることはなく、デザイン上のアクセントとしても面白いと思います。
ただ、このリングがしっかり固定できないあtめ、筆記時にカチャカチャするのが欠点です。


このペンは分解できます。こちらはゴムサックの様子。ゴムサックの万年筆を何本か持っていますが、いずれは劣化しますよね。そのときは自分で交換できるものなんでしょうか。

こちらがゴムサックを押しつぶすリング、こうして見るとシンプルな構造ですね。
ゴムサックを使ったものとしてはボタン式やレバー式がありますが、そちらの方が軸に突起を作らない点でよくできていると思います。

以前に購入したスチールニブと見た目はまったく同じ。ただ、こちらは14金だそうです。
マーク・トウェインが愛用したなど薀蓄の多い万年筆ですが、私の中では実用というよりコレクション色の強い万年筆になりそうです。気分転換したくなったときにでもインクを入れてみようと思います。

Coklin Herringbone Collection Deep Sea Blue F

コンクリンというメーカーの万年筆を初めて購入しました。

私にとっては、初めてヤフオクで購入したペンでもあります。1年くらい前から海外通販、特にeBayを使うようになり、ものによっては大分安く買えるようになったと思っています。ただ、海外通販はトラブルが起きたときに少々面倒なことや、到着に時間がかかるデメリットもあって、今回からヤフオクを試してみることにしました。

初めてなので、比較的安価なものと思って選んだのがこのペンです。コンクリンは1898年アメリカ創業の会社だそうですが、一度なくなり、2000年に復活したブランドという説明がありました。なので、当時の製品とは別の会社が作っているんだと思います。
このモデルはヘリンボーン・コレクションという製品、 波型の模様が特徴です。
かなり大型の万年筆です。また、本体に比較してキャップが非常に重くなっています。上の写真ではキャップを挿していますが、実際にこの状態で筆記するのは難しいと思います。

この波型はどうやって作ってるんでしょうかね。

スチール製のFニブです。まだインクを入れていないので筆記感はわかりませんが、シンプルなデザインやちょうど良い大きさには好感を持っています。"TOLEDO"の刻印は、創業地であるオハイオ州トレドのことだそうです。

メッキが安っぽかったり不満がないわけではないものの、落札価格3,500円にしてはコンバーターも付いているし、しっかりしたペンだと思います。