2011/03/19

DELTA Amerigo Vespucci F

私にとっては大物の万年筆を購入しました。デルタのアメリゴ・ヴェスプッチです。

デルタはピストン・フィリング20周年記念モデルに次いで3本目ですが、先日ご報告のとおり、ピストン・フィリングを壊してしまい、いまだ修理見積もり中です。


そして、大物というのは値段のことです。国内での定価は147,000円(!)、私物では最高額です。
ただ、これはあくまで定価の話で、実際にはeBayのオークションで406ドル、日本円での請求33,000円位で購入しましたので、購入価格の最高額ではありません。

Webでの購入は現物を確認できないリスクがあります。でも、同じ新品でこの価格差だと、どうしても国内店頭で買う気はしないですね。


一応、うしろにキャップを挿してみましたが、きちんと入りませんし、挿さないで書いたほうが良いです。
 
胴軸は、パールオーシャンブルーレジンという素敵な名前の素材が使われています。
とっても綺麗で深みのある色合いの軸です。
「Special Limited Edition」なんて書かれてしまうと、優越感を感じてしまいます。

そして、この製品最大の特徴がキャップ。
探険家の名前がついているのに由来して、帆船の甲板が使われています。

しかも、イタリア海軍が所有する1931年建造 アメリゴ・ヴェスプッチ号の甲板で、カンゲラナという木だそうです。ここまで薀蓄があると納得してしまいます。

木目がそのまま現れているので一番個体差が出るところ。実物を見ずに買っているので、唯一心配していました。
綺麗に磨いてありますが、古い木ならではの使い込まれた感じがします。潮にあたっているからなのか青っぽくなっていますね。木目も均一でなく、色合いもまだらになっていますけど、これはこれで良いのではないかと思っています。

さらに、クリップが大きい。こんなゴツいクリップは初めてで、実用を考えると不便です。


そして、このキャップはとても重たいです。キャップをはずして書くときはちょうど良い重さになので不満はありませんが、上の写真のように不思議なバランスになります。

さらに、この万年筆、インクの吸入がボタンフィラーという機構です。
私にとっては初めてなので不安です。

このモデルには両用式もあるのですが、黒い胴軸になってしまいます。
せっかくなら綺麗なブルーレジンにしたかったので、やむを得ずボタンフィラーになりました。

中にゴムのチューブ(ゴムサック)が入っています。レバーフィラー式などと同じですが、これの耐久性を問題視する方が多いようです。まぁ、当面は大丈夫だと思いますが。

(実は、購入直後に何も考えずに分解してしまい、幸か不幸か中を見ることができました。あわててしまい写真を撮り損ねましたが、針金を太くしたような棒が入っていて、ボタンを押すとそれが曲がってゴムサックをすぼめる要領のようです。元へ戻すのに苦労したので再分解はしていません。)


唯一残念なのがこのニブです。
デルタのニブはとても気に入っているのですが、特別限定のわりにドルチェビータと同じデザインです。筆記感は問題なく好きです。
ちなみに、今回はFにしました。

ということで、あとはケースの写真。こちらは外箱。

で、でかい…。

こちらが内箱。

中にはレジンの色にそろえたインクがついています。
仕事場でつかうには派手かなぁ。

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