2011/03/27

New Balance MR2002 CU

久しぶりの新しいスニーカー、New Balanceの新フラッグシップ、MR2002です。
初めて、万年筆以外のものを eBay で購入しました。


日本での値段は35,700円、いくらなんでも高いです。
その分、Super Team 33による生産とか、Nergyミッドソールが全体に入っているとか、グレインヌバックレザーを使っているとか薀蓄がたくさん入っています。
発売から1年経過しているので安く売っているところも見かけましたが、それでも国内価格は高いですね。
実際の購入価格は送料込みで16,000円くらい。日本での価格については関税の関係もあるんでしょうが、これだけ円高なんですし、個人輸入が容易になっている中では何とかしないと買う人いなくなってしまうのでは?


とはいえ、靴は試着しないとサイズの見極めが難しいですよね。New Balanceについては自分のサイズがわかるので、通販を試してみる気になりました。
購入したのは、US 9のDです。
スニーカーなのにEやEEがあるのはさすがですが、どうしても野暮ったく見えますね。
Dならもう半サイズ大きくてもよいのですが、厚い靴下をはかなければジャストです。

中敷には、「Heritage Collection」 とのプリントがあります。

これまでのフラッグシップはM2001、そこから7年たった2010年に発売されたのが2002です。
デザイン上はまったく別ものですね。


最後にソール。これもM2001とはまったく違っていました。
それにしても、アッパーの色使いがとても地味ですね。私の年齢にはちょうどよいですが、若い人にはもう少し派手な色が好まれそうです。

OMAS Bologna PORTICO EF

オマスの万年筆、 ボローニャの別注モデルです。

このメーカーはイタリアのボローニャを拠点にしているので、ご当地の名前を冠したスタンダード・モデルといったところでしょうか(ただ、メーカー自体はフランスのLVMHグループ傘下に入っています)。

正直、イタリアの万年筆はハズレも多いです(自分の経験の範囲ですが)。ペン先のつくりが雑なものがあったりするんですよね。その中にあって、デルタとオマスは精度の高い製品が多く、好きなメーカーです。
ボローニャは細身で中型のモデルですので、普段使いにちょうど良い大きさだと思います。

それから、鼈甲のような模様や色合いが気に入っています。
通常のボローニャは紫や水色のマーブル模様で、それも格好良いのですが、仕事で使うには少々気恥ずかしい。この別注品は琥珀色で落ち着いた感じなので使いやすいです。製品名のポルティコとはボローニャの街にあるアーケードのことで、古いレンガや漆喰の色合いをイメージしているんですね。

見て気づいている方もいると思います。この製品は、新宿にあるキングダムノートさんの別注品です。 なので定価で購入しました。
何度か通販で利用したことはありましたが、直接伺ったのは初めて。マップカメラが運営しているんですね。
店の中は小さいながらも綺麗で、万年筆がびっしり並んでました。比率としてはモンブランが一番多い、やはり人気があるんですね。

店員さんの対応も丁寧で気持ちよく買えました。
となりにいた方は初めて万年筆を買うにあたってモンブランを求めていましたが、店員さんはLAMYなどのお手頃品から入るのはどうかとサファリを薦めてました。
個人的には、最初だからこそ良いものから入るべきと思っていますが、親切な対応に感心しました。どうやら触ったこともない感じの方だったので、サファリからスタートするのもありうるなぁと思います。(こういう応対は一見損でも、最後はリピーターになって得するんですよね。)

この万年筆は50本限定で、購入したEFは在庫が3つありました。3つとも見せてもらいましたが、まだら柄のわりに個体差はほとんど感じられません。せっかくなのでシリアルナンバーが一番小さい"3/50"を選びました。
お店の方によると、シリアルナンバー入りの製品のときは、番号指定の注文が多いそうです。問い合わせが多いのは"7"を筆頭に一桁の奇数なのだとか。ただ、この製品は字幅の種類と番号がランダムになっていて要望に答えられないといっていました。オマスに製作を依頼したとき、そろえてほしいと言ったが、そんなこと気にするなという反応だったそうです。
初回到着分も"1"からではなく、ばらばらの状態だったとか。 そんな中で"3"を買えたのはラッキーだったかもしれません。

購入した理由は、軸の美しさもさることながら、ニブに興味があったからです。
ニブには、ボローニャのアーケードがデザインされています。結構小さいニブで、オマスらしく細長い形をしています。
ただ、興味のポイントはそこではなく、通常品にないEFがあるということと、久保幸平氏によって調整が施されているということです。実際に書いてみると、EFでも国産のFより太い程度ですが、小さな日本語を書くにも不自由しない細さですし、どの角度で書いてもひっかかりを感じず、スラスラと書けます。このスラスラには結構感動しました。これが久保氏による調整の効果なんでしょうか。


それから、「わざわざ実物を見に来ていただいたので」ということで、予約購入者だけにプレゼントしていたというメモケースをおまけしてくれました。こういうものってわざわざ買わないけど、あると便利なんですよね。

箱は、イタリアのメーカーの中では小ぶりなほうでしょうか。

中には白いペンシースが入っていました。しばらくは使わずにしまっておきます。

今回の購入で、オマスは3本になりました。
写真奥が360コレクション(旧型)、真ん中がイタリア旅行時に購入したエモティカです。どちらも風変わりなモデルです。この二つに比べるとボローニャは小さく見えますね。

それぞれのペン先。左が360、中央がエモティカです。360は書き味こそ良いんですけど、何せ本体が大きすぎます。エモティカはチタンニブでグニャとした書き味です。仕事場ではささっと書きたいので、普段使いにはちょっと不向きなんですよね。
それに比べると、今回のニブは場所を選ばず使いやすいです。

良い買い物をした予感がします。
今後が楽しみです。

プラチナ万年筆 ギャザード 中字

プラチナ万年筆の定番、ギャザードです。
プラチナ製は、出雲に続いて2本目。
出雲はプレジデントの細字なので、次は#3776ニブの中字にしようと思っていました。
 
まだ2本目のプラチナなので定番モデルにしたいと思って選んだのがギャザード、実物を手にすると独特な形です。格好良いというか独特・・・。
書いてみるとわかりますが、ギャザード模様が滑り止めになっているんですね。
軸の途中にあるリングはバランス調整用でしょうか。

あくまでも実用重視でデザインされている感じがします。

購入の決め手になったニブ、プラチナといえば細字という説があるのは承知ですが、すでに持っていることもあり中字にしました。
値段の割には大きく、平べったい印象、そして横幅が広く感じます。硬いですけど、中字ということもあってカリカリした感じはありません。
プラチナはフローが渋いという話も聞きますが、私にはちょうどよいです。これで渋いと思う人はいないだろうという程度です。


出雲購入時の経験からコンバーターがついていないことに気づいていたので、コンバーターも一緒に買いました。

値段の割りにきちんとした箱にはいっています。

変り種の色ではなく、シンプルな黒インク、DiamineのOnyx Blackを入れて使おうと思っています。

2011/03/26

MONTBLANC 146 が修理から帰ってきました。

今月初めにお願いしていたモンブラン 146の修理が終わったとの電話があり、銀座本店へ受け取りに行ってきました。


本当はペンクリニック(ミート・ザ・マイスター)を受けたくて行ったものの満席、でも、その一環ということで無料にしてもらったことは前回も書きましたが、修理とともに、一通りのクリーニングもしていただきました。どうやら程度によって「カテゴリー」分けがあるようで、今回の修理は「カテゴリーI」、通常なら5,000円だそうです。


で、帰ってきた146。

何を修理してもらったかというと、ピストンガイドという上写真の金属部分です。ピストンを回すと、金属部分が一緒に回ってしまい、ピストンが動かなくなっていました。
修理されて以前よりスムーズに回るようになりました。
 
分解洗浄してもらっただけあり、インク窓も新品のように綺麗になってます。

受け取りが終わって駅方向へ戻る途中、みゆき通りの交差点に人だかりが・・・。
何かと思ったら猫でした。野良猫じゃないようでしたが、降りられなくなってるのかな。
調べてみたら、他の日にも登場しているようです。
(「みゆき通り 猫」で検索するとたくさん出てきます。)

ちなみにもうひとつ、修理見積もりをお願いしていたデルタについても連絡があり、修理代金6,300円とのことでした。
高額になるかもと思っていたのでほっとしましたが、本国工場送りになるため修理期間は4ヶ月(!!)。
丸善の方も電話越しに気まずそうな感じでした。

直せないことも覚悟していたので、直るだけでよいと思うようにします。
でも、届くのは夏か・・・。

二子玉川ライズを見てきました。

二子玉川ライズが、当初予定から2日遅れの3月19日にオープンしました。

雑誌などでの登場機会が多い二子玉川ですが、結局は玉川高島屋に話題が集約してしまう街というのが私の印象。 そこにできたのが二子玉川ライズ、いくつかの建物に分散しているものの、駅ビルといっていいでしょう。

昔を思い出せないくらいに変わってしまった駅前。
すっかりいまどきな駅になりました。

かつてドッグウッドプラザというお店の集まりがあったところは、名前を残して新しい建物になりました。さらにその前は公園だったんだよなぁ・・・。
この中には、LOFTUNIQLOが入っています。そのほか、デルフォニクスが運営しているSmithという文具屋さんが良さそうです。

それにしても、東急なのになぜLOFT? LOFTが嫌なわけじゃないんですが、雑貨屋さんは他にもたくさん入っているので、日曜大工的な東急ハンズの方がありがたいんですけどね。

改札近辺、さすがに今日は人でいっぱい。
そうそう、大昔はここの線路下沿いに細長い東急ハンズがあったんです。その後、工事のために仮店舗となり、最後はなくなってしまいました。残念です。
ただ、駅前(今のドッグウッドプラザの場所)にあった東急ストアは、地下に復活してくれました。

かつてバスターミナルだった高島屋の反対側。高層マンションがこちら側なので気合いを感じます。バスターミナルは奥へ移動し、ショッピングセンターができました。一部はオフィスエリアになっているようです。

こちらはファッション系のお店が多いようですが、ほとんど女性もの、あと、雑貨屋さんがやたらと多い印象です。
一方、OSHMAN'Sなどアウトドア系のお店が何件かあるのと、大きな文教堂が入っているのはうれしいですね。
(1階のH&Mだけはオープンが遅れていましたが、今日オープンしたようです。)

ざっと見学しただけですが、何しろ雑貨屋さんが多い。雑貨屋さんは好きですけど、ちょっと好みと違うかなぁ。共食いにならないでほしいです。
価格帯としては、大半が庶民的なお店だと思います。高島屋との差別化でしょうか。

せっかくできたので長く続いてほしい。

2011/03/23

Sheaffer VLR(Valor) Palladium Trim F


シェーファーのフラッグシップ、VLRです。
購入したアメリカのサイトでは、Valorという名前で紹介されていました。

シェーファーのサイトを見ると、高級なラインを「White Dot」と呼んでいるようです。
その名のとおり、キャップに特徴であるホワイトドットがついています。

全長も長いですが、比率的にキャップがとても長いです。
ただ、軽い万年筆なので、キャップを後ろに挿しても気にはなりません。

外見的な特徴もキャップですね。クリップのつけ方が他メーカーにない独特なデザインで、一目でシェーファーとわかります。

外見で唯一好きになれないが、このネジのきり方です。極端なほど目の粗い切り方ですね。
デザインも含めて考えられているのかなと思いますが、何となく嵌りが悪いように思います。
(その分、すぐに開けられるのはいいですけど。)


一方、肝心のニブはとても気にっています。
インレイニブと言うそうですが、その名のとおり、ニブが埋め込まれています。
似たような形としてウォーターマンのカレンを持っていますが、作りは大分違うように見えます。

一番違うのはペン先が反っていること、これが書きやすさの要因でしょうか。

思いのほか細い字がかけるのに筆のような感覚とは言いすぎですが、力のかけ方が他の万年筆を使うときと違うかな?

インクの吸入は両用式。ただ、内臓のコンバーターは特殊な感じです。
内部にはゴム(?)のチューブが入っていて、内臓されている金属製の薄い板を押すと、板がしなってチューブがへこむようになっています。
うーん、何となくゴムチューブの耐久性が気になってしまいます。
交換できるなら普通のコンバーターにしたいです。

軸の太さや全体の長さが、パイロットのカスタム 845に似ているように思います。
実際にはVLRの方が少し長く、細いでしょうか。

とても個性的で好きになりそうです。プロ(?)の方々からも評価が高いようです。

これはしばらく使ってみようと思います。

2011/03/19

DELTA Amerigo Vespucci F

私にとっては大物の万年筆を購入しました。デルタのアメリゴ・ヴェスプッチです。

デルタはピストン・フィリング20周年記念モデルに次いで3本目ですが、先日ご報告のとおり、ピストン・フィリングを壊してしまい、いまだ修理見積もり中です。


そして、大物というのは値段のことです。国内での定価は147,000円(!)、私物では最高額です。
ただ、これはあくまで定価の話で、実際にはeBayのオークションで406ドル、日本円での請求33,000円位で購入しましたので、購入価格の最高額ではありません。

Webでの購入は現物を確認できないリスクがあります。でも、同じ新品でこの価格差だと、どうしても国内店頭で買う気はしないですね。


一応、うしろにキャップを挿してみましたが、きちんと入りませんし、挿さないで書いたほうが良いです。
 
胴軸は、パールオーシャンブルーレジンという素敵な名前の素材が使われています。
とっても綺麗で深みのある色合いの軸です。
「Special Limited Edition」なんて書かれてしまうと、優越感を感じてしまいます。

そして、この製品最大の特徴がキャップ。
探険家の名前がついているのに由来して、帆船の甲板が使われています。

しかも、イタリア海軍が所有する1931年建造 アメリゴ・ヴェスプッチ号の甲板で、カンゲラナという木だそうです。ここまで薀蓄があると納得してしまいます。

木目がそのまま現れているので一番個体差が出るところ。実物を見ずに買っているので、唯一心配していました。
綺麗に磨いてありますが、古い木ならではの使い込まれた感じがします。潮にあたっているからなのか青っぽくなっていますね。木目も均一でなく、色合いもまだらになっていますけど、これはこれで良いのではないかと思っています。

さらに、クリップが大きい。こんなゴツいクリップは初めてで、実用を考えると不便です。


そして、このキャップはとても重たいです。キャップをはずして書くときはちょうど良い重さになので不満はありませんが、上の写真のように不思議なバランスになります。

さらに、この万年筆、インクの吸入がボタンフィラーという機構です。
私にとっては初めてなので不安です。

このモデルには両用式もあるのですが、黒い胴軸になってしまいます。
せっかくなら綺麗なブルーレジンにしたかったので、やむを得ずボタンフィラーになりました。

中にゴムのチューブ(ゴムサック)が入っています。レバーフィラー式などと同じですが、これの耐久性を問題視する方が多いようです。まぁ、当面は大丈夫だと思いますが。

(実は、購入直後に何も考えずに分解してしまい、幸か不幸か中を見ることができました。あわててしまい写真を撮り損ねましたが、針金を太くしたような棒が入っていて、ボタンを押すとそれが曲がってゴムサックをすぼめる要領のようです。元へ戻すのに苦労したので再分解はしていません。)


唯一残念なのがこのニブです。
デルタのニブはとても気に入っているのですが、特別限定のわりにドルチェビータと同じデザインです。筆記感は問題なく好きです。
ちなみに、今回はFにしました。

ということで、あとはケースの写真。こちらは外箱。

で、でかい…。

こちらが内箱。

中にはレジンの色にそろえたインクがついています。
仕事場でつかうには派手かなぁ。