年末年始のコンサートといえば、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートが有名ですが、ベルリン・フィルによる大晦日のコンサートも有名です。
今年はムソルグスキーの《展覧会の絵》を中心に、あまりメジャーとはいえないボロディンの交響曲第2番という組み合わせでした。
《展覧会の絵》は好きな曲のひとつですが、これがマイベストだという演奏には届いていません。
このラトル盤は、重厚な演奏が多い同曲の中では軽い音に聞こえます。もともとたっぷりと鳴らす指揮者ではないと思いますが、物足りなさを感じる方がいるかもしれません。一方、テンポのとり方など、細かな工夫が印象に残ります。
世界に冠たるベルリン・フィルの主席ですから、挑戦的な演奏よりもオーソドックスな名演を期待してしまうのですが、そういう意味で刺激と安心が同居する名演ではないでしょうか。
その他、聞いたことがある《展覧会の絵》は以下のような感じです。
○セルジュ・チェリビダッケ指揮/ミュンヘン・フィル
○ジェームズ・レヴァイン指揮/メトロポリタン歌劇場管弦楽団
○オリヴァー・ナッセン指揮/クリーヴランド管弦楽団
(通常のラヴェル編曲ではなくストコフスキ編曲)
○ゲイル・ドローグスフォル/ジェームス・クラッブ
(アコーディオンによる展覧会の絵)
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