2010/06/06
PILOT Custom 823
PILOT の万年筆、カスタム 823です。
どうしても国産の万年筆が欲しくなり、玉川高島屋の伊東屋で買ってきました。
これまでは通販で安く買うようにしていたのですが、初めての国産品、実物を見て選びたかったので、定価もやむを得ない覚悟で行ってきました。
一応下調べをして、いくつか候補を絞っていましたが、店員さんにイメージしている価格帯(3万円位)と日本製が欲しい旨を伝えたところ、お勧めを出してくれました。
「せっかくなので、日本の主要3メーカーを試してみてください」とのこと、セーラー万年筆、プラチナ万年筆、PILOTの同じ価格帯を用意してくれました。
店員さんによると、「ペン先の固さは好みですが、プラチナは固め、セーラーは柔らかめ、PILOTはその中間くらい」とのことでした。詳しい人と話すのって勉強になります。
すべて細字を用意して頂き、それぞれ試し書きさせてもらったところ、あまりの細さにびっくり。
店員さんに「細いんですね」といったら、同じような反応の方が多いそうで、「国産の細字は海外製の細字とは別物、ノートに漢字の文章を書くなら日本の万年筆はおすすめです」って。
メーカーによって同じサイズ表記でも差があるのは承知していましたが、本当に細く書けます。
アルファベット圏とは考え方も違うんでしょうね。
店員さんがニヤッとして「極細というさらに細いのもありますよ」ですって。この人万年筆好きなんだろうなぁ。
また、硬さについては事前に説明を受けた先入観もありますが、セーラーが柔らかいのは確かに感じました。
10分くらい悶々としている間、店員さんもずっと付き合ってくれましたが、結局、PILOTにしました。
ひとつはペン先が大きいこと、書いているときに心地よく感じました。
そして、軸が茶のスケルトンという持っていないタイプだったこと。 デモンストレーターはいまいち気乗りしないのですが、これは少し見える程度で品が良いです。傷がついてくると印象も変わってくるんでしょうね。
一番の決め手は、プランジャー式という機構。
コンバーター式は正直楽しくないし、 回転吸入式の万年筆は持っているので、未知の方式を試してみたいという思いが最終的な決め手になりました。
ちなみに、この万年筆は、私が持っている中では一番大きいです。
MONTBLANC146に比べると、軸の太さは同じくらいですが、少し長いです。
最後にケース。職人気質なのか、こういうところにはあまりこだわらないみたいですね。
本当にシンプル。
好みの問題ですが、もう少ししゃれた感じにしても良いのでは。
購入時にペンケースがついてきました。そんなに良いものではないですが、ケースがなくなったときに使おうか。
繰り返しになりますが、今回の細字には感激です。国産万年筆、俄然関心が強くなりました。
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1 件のコメント:
はじめまして。
カスタム823は本当に良く出来た萬年筆だと思います。僕は(M)と(B)を常用してますが、まったくストレス無く使えてます。
それにこの機構がついてこの価格を実現しているのにも目を見張りますね。海外製なら倍以上するでしょう。
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