2008/03/02

ブラームス: 交響曲 & 協奏曲全集

ブラームスの交響曲と協奏曲がすべて入っているシリーズです。

指揮は私が好きなコリン・デイヴィス。このシリーズ、本当に安くて助かります。

適度に重厚で早すぎず遅すぎず、でも、中庸とは言い切れない迫力を感じる演奏です。そして、交響曲がすばらしいのもさることながら、一緒についている協奏曲、特にゲルハルト・オピッツが演奏するピアノ協奏曲がすばらしいです。

ピアノ協奏曲は2曲あり、私の中でのベストはアルフレッド・ブレンデルでした。オピッツはそれ以上と思います。とても自然に流れる演奏で力みを感じさせません。

オピッツというと、かつてNHK交響楽団に客演した様子をN響アワーで見たような記憶はあるものの、ほとんど関心のないピアニストでした。

ドイツ作品を中心に演奏しているようですので、少し意識して集めてみようと思います。

交響曲のほか、悲劇的序曲などの主要な管弦楽曲、協奏曲がこのセットでそろいますし、いずれもハイレベルな演奏です。初めてブラームスを買う方には絶好のCDではないでしょうか。

(ちょっと宣伝っぽく聞こえてしまいますね。)

 

ブラームスは大好きなのでご紹介したいCDがたくさんあるのですが、交響曲全集で新しめの録音でいうと…、

(ジャケットは第1番で、全集形式にはなっていませんが、アバド/ベルリン・フィル盤は、このシリーズで4曲ともそろいます。ベルリン・フィル時代のアバドで最も好きなCDです。オーケストラをしっかり鳴らしている感じ。)

(上と同じベルリン・フィルですが、アーノンクールだとこうも変わるか。と思ってしまいます。ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートに登場するなど注目度が特に高まった時期のCDです。私の中でベストではありませんが、聞き比べると面白いと思います。)

(定番のカラヤン盤です。70年代の録音が好きという方もいらっしゃると思いますが、これは最後、80年代の録音です。かなり"重い"演奏です。第1番はこの解釈があっていると思いますが、第2番、第3番になるとちょっと苦しく感じます。)

(ヴァント盤。デイヴィス盤に近い解釈だと感じます。ブルックナーが好きな方であれば必ず名前の挙がる指揮者ですよね。晩年になって急激に評価が上がったように思います。)

 

続いて協奏曲、ピアノ協奏曲でいうと…、

(私の中でのベスト。第2番もありよい演奏ですが、それ以上にこの第1番が良い演奏だと思います。決して崩れない骨格を感じる演奏です。)

(ツィマーマンの再録音盤。最近よく聴いています。このピアニストは本当に上手。全体に早めのテンポですが、一切破綻するところがありません。ラトルのブラームスというのも珍しいですが、スッキリしていて好感が持てます。)

(これも再録音盤。旧盤は聴いていないのですが、うーん。ポリーニはベートーヴェンやブラームス向きじゃないのではないかと思います。なんかゴージャス過ぎるというか。)

いい加減長くなりますが、ヴァイオリン協奏曲を2つだけ、是非聴いてみて欲しいです。

(最近聴いた協奏曲のベストです。注目されているヴァイオリニスト、ユリア・フィッシャーのCDです。)

(この演奏でヴィクトリア・ムローヴァのファンになり、全てのCDを集めました。近現代の演奏も良いですが、本人が希望してライブ録音されたというだけあって、本当に良い演奏、優雅で重厚。間違いの無いヴァイオリニストだと思います。)

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