2011/03/07

PILOT Capless dècimo ダークブルーマイカ 細字

パイロットのノック式万年筆、キャップレス デシモを購入しました。

パイロットでは結構前からノック式万年筆を出していたようで、この製品が10代目(デシモというのがスペイン語で10番目の意味)になるそうです。

さらに、キャップレス万年筆にはいくつか種類かありました。
今回はきちんと試筆したかったので伊東屋へ、相談したら全種類出してくれました。

ひとつは「キャップレス(デシモじゃないやつ)」、一回り太くて重いです。落ち着いた配色が多く、やや年配向けかな。ただ、軸の太さが気になってパスしました。

もうひとつは、「キャップレス フェルモ」、こちらは回転式。ノック式に比べ楽しいと思いましたが、ノーマルなキャップレスよりさらに重いのでパス。

さらに、キャップレスということでは、LAMYのDialog3があります。せっかくなので見せてもらいました。勝手に想像していたより大きい万年筆です。さらにLAMYはEFでもかなり太い字になってしまうのでパスしました。

次に気にしたのが字の太さ。パイロットの細字は、私にはちょっと細すぎるかもしれない。でもちょっとしたメモに使おうとすると、中字では太いかもしれない、ということで試筆させていただきました。
結果は細字で大丈夫(と思う)。

それほどカリっとした感覚はありません。もう少しフローがあるといいけどなぁ。

写真では見えませんが、穴の奥はふさがっています。インクが乾くのを防いでいるんですね。

こちらはペン先を出したところ。ノックは結構深いんですが、ペン先はちょこっと出る程度です。

中を取り出すとこんな感じ、独特ですね。

スチールの筒をはずすと、中にカートリッジが入ります。
ホームページを見るとコンバーターも使えるようでしたが、店員さんからお勧めしないとの話があったので、とりあえずはカートリッジを使うことにしました。

ニブは意外にも18金、小さいですがすごく長いです。
固い筆記感ですが、これくらいの方がメモ書きには向いているかもしれません。

見慣れた外箱。

やや気にしているのが、クリップが通常と逆についていること。
ペン先側についているので、当然、書くときに指に当たります。中にはこれで正しい書き方に矯正できるという人もいるようですが。
実物を見る前は機構上の問題かと思っていましたが、実際にはそうでもないので、ペン先を上にするためなんでしょうね。

こちらはおまけでもらった万年筆用の便箋(白紙)。

もう少し高級感が欲しい方もいるのでは?
限定でもいいから、高級バージョンとか発売されないでしょうかね。

無印良品 PPメイクボックス 1/2

無印良品で購入したメイクボックス。
私の場合は化粧品ではなく、インクボトルのケースとして使っています。
(その他、シュークリーム(靴のほうです)を入れたりもしています。)

大きさ、深さがちょうど良く、前に買ったものを含めて家には7つもあります。

あきれるほどの量になってしまったインク。
これでちょっとは整理できるかな。

無印良品 柔らかな書き味のノートパッド

今日は休日出勤の振替でお休み。
午前中に手続が必要だった用件を終えて、玉川高島屋のあたりをちょっとだけうろつきました。

で、無印良品を覗いていたら、万年筆でも書けるノートパッドというのがあったので買ってみました。

万年筆でも書けるというのは、要するに裏抜けしないということです。確かに抜けません。
購入したのは一番小さなタイプで、手のひらにも余る大きさです。

付箋として使うのによさそうですが、私は万年筆のちょっとした試し書きに使うつもりです。
試し書きにはブロックメモを使っていますが、意外に消費が早いんですよね。


せっかくの休みなのに、東京は雪。午後には止むかなぁ。

木村屋總本店 かりんとドーナツ

最近のお気に入り、あんパンで有名な木村屋總本店で売っているかりんとドーナツです。


表面の黒糖はサクサクしていて、中は固めのドーナツ生地。ほどよい甘さとずっしり感が良いんです。
かりんとなんて、若いころは食べなかったのになぁ。

2011/03/05

丸善アテナインキ 創業140周年記念復刻版 セピア

2009年に丸善で限定発売されたインクです。
もうないだろうなと思って探してもいませんでしたが、今日、お店の片隅においてあるのを見て買ってきました。
1000個限定と聞いていましたが、どうやら再発売したようですね。
限定を信じて買った方はがっかりされていることと思いますが、買い逃した私にとってはありがたいです。


色はセピア、かなり黒味が勝った茶色の印象です。最近、茶系のインクをいくつか買いましたので、そこに仲間入りします。

当時のデザインなんでしょうね。まさに復刻で楽しいです。

過去の製品を知らない私にはうれしい企画ですね。成分も当時のままなんでしょうか。

ペンクリニック (丸善 日本橋店 「世界の万年筆展」 & モンブラン 銀座本店)

今日は、昨日に続いて丸善 日本橋店へいってきました。

昨日の目的は、限定のインク日本橋紫を買いに行くこと、 今日の目的はペンクリニックです。

ペンクリニックへいくのは初めてです。世界の万年筆展では、日替わりで各メーカーのドクターがくる予定になっており、今日は、パイロット社担当の日でした。

調整ってどこまでしてくれるのか、一度に何本見てもらえるのか、どの程度混雑するのか、何もわからないまま、11時30分頃に到着しました。

会場ではすでに待っている方が数名、予約状況を聞いたら15人待ちとのこと。
午前中でこんなに混むのかとがっかり、そうは言ってもせっかく来たので待つことに。
途中、店内を見学したり、昼食をとったりして、順番が来たのは14時頃でした。

今回は、筆記感に不満があり、線が太すぎる万年筆を2本選択しました。

事情と希望を伝えると、ニブを抜いたり挿したりしながら、先の角度を調整、一回だけペン軸をライターであぶってました。(「荒療治でもいいですか?」とは聞かれましたが。)
てっきり、細くするためにペン先を研ぐものだと思っていたので、やや拍子抜け。

で、結果としては、イギリス製の1本がほぼ好みの感覚に、もう1本のイタリア製万年筆は直らないとのことでした。
つまるところ、ペン先を下向きに調整することでインクフローを押さえ、線を細くするとのことでしたが、イタリア製の方はペン軸が大きく硬いので曲がらないんだそうです。

まぁ仕方ないかと思いつつ、ドクターの方いわく、「若い人は見た目でイタリア製を買っちゃうんだけど、その後何とかしてくれと持ってくる人が多い。イタリアのペン先は好きじゃない。」

暗に批判されているようでしたが、パイロット製ではない万年筆を見てもらっているし黙認。
「うちの万年筆を持ってきてくれれば大抵の要望は叶えられる」とのことでした。
確かにパイロットの万年筆はすばらしいですが、メーカーの姿勢として聞くと、当然といえば当然。

その他、店内の様子としては、仙台にある大橋堂の出展が気になり見に行きました。
しかし、ご主人が一人で切り盛りしているのでなかなか相手をしてもらえず。
買うには至りませんでした。

それから、先日購入した限定インク、50本限定の万年筆、オノト・マグナ クラシックはともに完売とのこと。1日で50本も万年筆が売れるってすごいですね。とりあえず、昨日のうちにインクを買っておいて正解でした。

そして、今日の目的はもう一箇所、モンブランの銀座本店です。
こちらでもペンクリニックが開催されているというので行ってみました。実は、146のピストンの調子が悪かったのと、149のペン先が少しザラついているのを調整してほしかったんです。

ということで銀座へ移動しお店に直行、「ペンクリニックをやっていると聞いたんですが」と話すと、予約で一杯とのこと。事前に電話予約をしないと入れないとのことでした。
確かにホームページを見たとき、混雑するかもしれないので電話予約をするようにと書かれていましたが、本当に終日埋まってしまうんですね。

こればかりは仕方ないと思いつつ、146の方は調整というより修理かなと思って聞いてみたところ、3階のテクニカルサービスへ行くように言われ、そこで改めて症状を説明しました。

で、10分ほど調べてもらい、接着しているリングが外れているので、それを接着しなおせば直るとのことでした。

ただ、その場で直してもらえるわけではなく、2週間の預かりになるとのこと。

その代わり、「今日はミート・ザ・マイスター(モンブランではペンクリニックをそう呼ぶらしい)の日なので、通常5,250円の修理代は無料です。」ということでした。

白衣を着た方が数名いたんですが、その人たちが修理するわけではないようです。
接着しなおすだけで5,000円?と思いつつ、結局は無料だったので良しとします。

初めてのペンクリニックということで、正直、期待しすぎていたかもしれません。
書けなくなった古い万年筆を再生させるとか、そういうときに利用するものなんでしょうかね。

Sailor King Profit エボナイト 中字

セーラー万年筆のフラッグシップ、 キングプロフィットがようやく届きました。
注文生産ということで、2011年の年明けに注文、ちょうど2ヵ月後の到着でした。

いくつか種類がありましたが、以前から興味のあったエボナイト軸にしました。
クリップ以外に一切装飾がなく、ストイックな感じが日本的で気に入っています。
 
大変大きな万年筆ですが、重さは感じません。
実際には33gありますから、軽い万年筆とはいえませんが、もっと重たい万年筆はいくらでもありますしね。


ものすごく大きなペン先です。後にも写真を載せていますが、モンブラン 149とほぼ同サイズです。
書き心地には好みが出るとはいえ、これは間違いなく最上級だと思います。
本当に軽い力でサラサラと書けます。フローもちょうどよい程度です。


国内主要3メーカーのフラッグシップがそろいました。
左から、プラチナの出雲パイロットのカスタム845、そしてキングプロフィット。
(出雲がプラチナのフラッグシップかどうかは微妙ですが。)

比べてみると、やはり出雲が一番大きいですね。そして、カスタム845が一番細身です。
 
ちょっとピンぼけしていますが、3社のニブです。
キングプロフィットが圧倒的に大きいですね。大きければよいものではないですが、さすがに迫力があります。

そして、真似たといわれているモンブラン 149と並べてみました。実際には大きさが異なり、キングプロフィットの方が若干長く、細身です。
どちらがよいとは思いませんけど、書きやすさではキングプロフィットの方が好きですね。
 
確かに似てるなぁ。大きさといいデザインといい、そっくりです。
さすがに外箱は豪華、木箱に「THE KING OF PEN」の文字が入っています。
どなたかが指摘されていましたが、正確には「PENS」ではないかと。惜しい気がします。

インクはジェントルインクの黒が入っていました。ただ、値札が入っているのが気になる中身。
高額な万年筆ではありますが、プレゼントだったりしたら失礼になっちゃいますよね。

2011/03/04

丸善 インクボトル 日本橋店限定 日本橋紫

3月3日から丸善 日本橋店で「世界の万年筆展」が開催されるということを、私の万年筆好きを知っている先輩が教えてくれました。
で、ちょっと調べてみたら、限定のインクが発売されるとのこと、仕事帰りに寄って、とりあえず買ってきました。

日本橋にちなんで(?)、江戸の紫ということか。


ボトルのデザインからわかるとおりセーラー製です。同じ丸善別注の鳩羽鼠はストックを買うくらいに愛用中。濃すぎず、薄すぎず、主張しすぎずでとても使いやすいインクです。

着物なんかをイメージさせる紫ですね。勝手にイメージしていた色よりも明るめ、似たような色でエルバンのヴィオレ・パンセを持っていますが、意外と使いにくかったりするんですよね。

何に入れようかな。

Sailor Jentle Ink ブルーブラック

新しいインクです。
いろいろな色のインクを試してみましたが、結局、定番のブルーブラックへ戻ってきているような気がします。
ということで、セーラーのブルーブラックです。実際にはこれだけ買ったわけではなく、万年筆を買ったらおまけについてきました。

ブルーブラックもメーカーによって様々、これはかなり黒味が強いようです。
フローがよいので使いやすいですが、好みからするともう少し青っぽいほうが好きかな。

箱からイメージする色とはちょっと違いますね。

2011/03/01

万年筆を床に落とした

今日の午前中に、仕事場で万年筆を床に落としてしまいました。
これまでにも落としたことはありましたが、特になにもありませんでした。

しかし、今回はやってしまった。

壊れたのは、デルタのピストン・フィリング
手持ちの中では5本に入るお気に入りで、結構奮発して購入したものです。

壊れ方としては、インクが入っている内部の管からインクが漏れ、軸の継ぎ目から外にも漏れています。
胴軸にはひびも入っていないように見えますが、内部の構造がわからないのでむやみに触らないほうが良いと思いました。

とりあえず、仕事を適当に片付けて日本橋の丸善へ。
修理をお願いするのは初めてで、どうしてくれるのかわからないまま店員さんに見てもらいました。

ざっと値段を調べてもらうと、最大で5万8000円かかる可能性があるとのこと。

定価より安いとはいえ、買ったときの値段より高いです。

その場ではどうにも出来ないとのことなので、見積もりへ出してもらうことにしました。
国内修理で済めばそんなに高額にはならないが、イタリアの工場へ行くとなると、高額かつ最大4ヶ月程度かかるかもしれないとのこと。

落ち込みながら電話を待つしかないようです。

ちなみに、デルタは工場移転中らしく、通常より修理に時間がかかっているとのことでした。

これも経験と思うようにしますが、こういう大型の万年筆は家限定にしたほうが安全かもしれませんね。

あー・・・。

2011/02/27

Stipula Novecento Red Black M

スティピュラの万年筆を購入。
ノベセントというモデルで、色はレッドとブラックのマーブルになっています。

私にとっては初のスティピュラです。
また、エボナイト軸に漆を塗ったPILOT Custom 845を愛用していますが、無垢のエボナイト軸というのも初めてです。
(金属部分はスターリングシルバー製です。)

キャップを後ろに挿すと結構長くなり、重心も下がってしまいます。
嵌りも浅く挿さないほうが書きやすいので、外して書く想定かもしれません。ただ、そうするとちょっと短いんですよね。

ブランドロゴの刻印。
1973年創業ということなので、比較的新しいメーカーですね。でも、この万年筆はアールデコを意識したようなデザインでクラシックな感じがします。

ちょっとわかりにくいですが、マーブル模様になっています。黒と赤の組み合わせは日本的で好まれやすいのではないでしょうか。

エボナイトはゴムの一形態だと聞いていましたが、手にしてみると本当にゴムの匂いがするんですね。書いていると手にも匂いが移ります。
よく言われる、手に吸い付くような感じはそれほどでもないかな。

日本の代理店サイトを見ると、この商品は在庫がなくなり次第廃盤と書かれています。
まだ買えると思いますが、良いタイミングだったかもしれません。
ただ、サイトには吸入式とあるのに、この商品は両用式です。正確には違うものなんでしょうか。


ニブはM、何かでスティピュラはMでも細いと書いてありましたが、手元のニブは、標準的な海外製のMニブの太さです。
割と長いニブで筆記感はやわらかめだと思います。
当初はバイカラーになっている18Kのニブの探していましたが、見つからず現行品(?)の単色14Kニブになりました。

正直、「すごく作りの良い万年筆」とは思えないですが、それも含めてイタリアっぽい万年筆なのかな。

2011/02/20

DELTA Dolcevita 20th ANNIVERSARY Limited Edition M

デルタのドルチェビータ、ピストン・フィリングに続く2本目です。
こちらは20周年記念として2002年に発売されたモデルで、コンバーター式の方です。
(もうひとつはサイドレバー式になっている、より高価なタイプがあります。)

軸には記念の彫りこみがあります。


尻軸に掘ってあるシリアルナンバー、創業年にちなんで1982本限定ということですが、限定の割にはたくさん作ってますね。希少価値はなさそうです。
(デルタって新しいブランドなんですね。不勉強でした。)

キャップは同メーカーのパピヨンのような流線型、金属部分はスターリングシルバーです。

尻軸にねじが切ってあり、キャップをしっかり嵌め込むようになっています。
持っている中ではモンブランのボエムと同じスタイル、ねじ切りがむき出しになるのでデザインとしてはいまいちですが、書くときの安定感がまさっていて好きです。

軸部分からキャップにかけて緩やかに流線を描いていて格好良いですね。

ペン先は18金のM、デルタは独自製造ではないと聞いたことがありますが、20周年の記念デザインが彫られています。大きさもフローもちょうど良く、気に入っています。

こんな外箱、イタリアの万年筆って全体に格好いいですね。

中にはオレンジのインクボトルが入っています。
使う場面がないのでお蔵入りになりそうですが、綺麗な色ですね。