2012/04/07

Pelikan Italic Broad Nib

ペリカンのイタリックニブです。
私の中では初めてニブだけを購入、シンガポールのサイトで200ドルくらいでした。

このニブは2010年にM800につけて限定発売されたものです。
先日購入したパイロットのミュージックニブはいまだ練習中で、書き方を矯正しようとしているものの、使いこなすのが難しいペンです。
ペリカンの場合は「イタリック ブロード」、刻印は「IB」となっています。こちらもなかなか難しいペンですが面白い線が出せます。
ただ、癖あないという意味では、パイロットよりも扱いやすい気がします。

M800仕様ということで、手元にある万年筆で唯一サイズがあうブルー・オー・ブルーのニブを差し替えて使っています。

ニブの裏側の様子、真四角ですね。
真横に線を引くときの書き始めに、角があたってガリッとなることがあります。
これを使いこなせたら楽しいでしょうね。

三菱鉛筆 JETSTREAM 3

三菱鉛筆(UNI)のボールペン、ジェットストリーム(3色)です。

ここのところ万年筆用の赤インクをいくつか出していますが、結局のところ使っているのはこれです。低粘度インクの油性ボールペンは各社から発売されていて、今となっては大きな違いは感じませんが、大分前からこればかり使っています。

水性インクよりも滑らかですし裏抜けもしません。発色は劣りますが、普通の油性ボールペンに比べれば鮮やかな色が出ます。
赤ペンに万年筆を使うのは難しいのかなぁ。


プラチナ万年筆 PRESS MAN

プラチナ万年筆のシャープペンシルです。
先日、後輩が使いやすいと絶賛してきたので買ってみました。

新聞で取り上げられてから話題になっているらしく、伊東屋でもかなり目立つところにまとめて置かれていました。30年以上前からある製品とのことなので、ご存知の方も多いのだと思います。


中にいれる芯が特徴で、0.9mm 2Bの専用芯を入れます。
大学に入ったあたりからシャープペンシルを使う機会が減っていることもありますが、0.9mm芯なんてどんな場面で使うんだろうと思っていました。2Bという濃さもほぼ未体験です。

でも、使ってみるとなるほど使いやすい。「速記用」と書かれていたのにも納得。とても軽い筆圧でさらさらっと書けます。
罫線のないノートなんかに、聞いたまま思いつくままに書きとめる使い方が良さそうです。
自分で読むだけのメモに良さそうなので、デスクのメモパッド横に置いて電話受けの時に使ってみようと思います。

STAEDTLER Textsurfer gel

ステッドラーの蛍光ペンです。
蛍光ペンについては過去いくつかアップしていますが、なかなか「これだ」というものに行き着かない文具のひとつ。


このテキストサーファー ゲルは固形インクのペンで、油性クレヨンのような感じで書くことができます。
海外の蛍光ペンって割と発色のきついものが多いですが、これは穏やかな色合いで使いやすく、薄い紙でも裏抜けしません。ぬるっとした感触なのでひっかかりがないのもいいですね。

線の太さがまだらになりやすいので、綺麗にノートを作りたいひとには向かないかもしれません。
面白いのでしばらく使ってみようと思います。

2012/03/31

MONTBLANC Meisterstück 145 Bordeaux F

モンブランの中型万年筆、145です。赤軸のものを中古で購入しました。
今年に入ってから赤軸に興味を持っています。ただ、モンブランのものは現行のラインアップにないようですし、高価なので簡単に手が出ませんでした。

今から買おうとすると中古品が中心になります。手ごろな値段で買える反面、当たり外れがあることは覚悟しないといけませんね。
幸い、軸はほとんど無傷で、予想していたよりも良い状態でした。キャップに前所有者の名前が彫ってありますが、これは購入前に確認済、じっくりみないと気づかない程度です。

これも購入前から開示されていましたが、キャップリングに「Pix」の刻印があります。
何なのかよくわからなかったので少し調べてみたんですが、結局のところわからずじまいです。
Pixというのはモンブランのメカニカルペンシルについていた名前のようです。でも、それがなぜ万年筆についているのか。手持ちのマイスターシュテックを見てみると、他にもPixの刻印が入っているものがありました。

ペン先の状態も非常に良く、傷もありません。正確な太さはわかりませんが、書いた感覚ではFだと思います。

145は、以前に購入した黒軸とあわせ、2本になりました。

左が今回購入したもの。黒軸も中古での購入でしたが、今回の方がよい状態です。ほとんど使われていないように思います。

ただ、この万年筆、コンバーターが入りません。
本来はコンバーターが使えるモデルで、実際に付属もしているんですが、胴軸の奥に予備(?)のカートリッジが食い込んでしまって、取れなくなっているように見えます。
最初はカートリッジで我慢して、そのうち取ってもらおうと思います。

Parker インクボトル QUINCK ウォッシャブルブルー

と一緒に買ってきたパーカーの青インクです。
当初はここのブルーブラックを常用していましたが、最近の好みからすると渋すぎるというか地味な色合いです。
青ならばどうかと思ったわけですが、書いた瞬間に紫っぽくなるタイプでした。いくつかのメーカーで似た感じのものがあります。最終的には落ち着いた青になるんですが、私はちょっと苦手なタイプです。


しばらくの間、ノートカバーに挿しているソネットに入れて試してみることにします。

Parker インクボトル QUINCK レッド

ここのところ、赤インクをいくつか試しています。
ちょっと前にウォーターマンの赤インクを使ってみたところ、ペンとの相性が悪いようなので、今回はパーカーのクインクを買ってきました。

ペリカンの赤は薄くて朱色っぽく、ウォーターマンの赤はやや重たいのに比べると、まっとうな赤色って感じです。M205との相性は、ちょっと渋いかなと思うものの、インクが出なくなるようなことはなく、何とか使えそうです。

あとはどのあたりのメーカーでしょうかね。

2012/03/28

修理から帰ってきた万年筆

スティピュラ ノベセント が修理から帰ってきました。
三越で開催された世界の万年筆展のペンクリニックで見ていただき、持ち帰り修理をお願いしていた万年筆です。

私にとっては初めてのエボナイト軸で、本当にゴムの匂いがするんだと感心しつつ、とても期待していた万年筆でしたが、当初からペン芯がずれていて矯正しても戻ってしまうし、インクの出方も不規則でザラつきを感じるなど、残念な思いで眠っていました。


持ち帰りになった際には、内部のパーツの交換が必要とのことでしたが、実際にはどうだったのかよくわかりません。明細には「ペン先調整」とだけありましたので、交換は不要だったのかもしれませんね。

ペン芯のズレは解決されています。また、筆記時のひっかかりも無くなり、滑らかすぎる位になりました。もう少しフローを抑えてもらえばよかったかもしれません。
まだ3回しか経験していませんが、初めてペンクリニックの真価を実感しました。 ここまで良くしてもらえるならこれからもお願いしたいです。
メーカー不問の開催より、限定されたクリニックの方が真剣に扱ってくれるのかもしれません。

2012/03/24

DELTA Dolcevita STOUT F

デルタのドルチェビータ スタウト、名前の通りずんぐりしたかわいい万年筆です。

以前からデルタの細字が好きで、ドルチェビータも5本目になります。
その中では異色の万年筆で、どうみても見た目にバランスが悪い。同軸よりもキャップの方が長いので短足に見えますし、全長に比べて軸が太くずんぐりしています。

もうひとつ、他のドルチェビータ・シリーズとも違うのが天冠部分、スタウトだけメタルになっています。
なぜかはわかりませんが、そもそも全長に対してキャップが大きいので、少しでも短足に見せない工夫かもしれません。

ここの製品は限定品でなくでもシリアルナンバーが入っています。"3並び"とはいきませんでした。

製品名の刻印が入るのも、意外と珍しいかもしれません。

買うことに決めた最大の理由は、ミニペンなのに大型ニブがついていること。同じドルチェビータのミディアム以上についているものと同じです。見た目には異様ですが、ややシャリシャリした筆記感が細字に合っていると思います。

大きさを比べてみました。左がミニ、右はピストン・フィリングです。
スタウトはミニより短いです、ただ、胴軸がピストン・フィリングと同じくらいあるので、存在感は圧倒的にミニを上回ります。

ニブのサイズはピストン・フィリングと同じ。
ミディアムやピストン・フィリングが14金なのに対し、スタウトは18金のはずなんですが…、この固体についているのは14金。
なぜスタウトだけ18金なのか(ドルチェビータではソワレも18金のようです)、なぜこれには14金がついているのか、どちらもよくわかりません。ミニペンにあえて18金というのは洒落ていると思います。共用パーツなので付け替えられてしまったかな。

当然、キャップを後ろに挿さないと書けません。後ろに挿すと普通の太軸万年筆くらいになります。
唯一残念なのは、キャップの嵌りが悪いこと。そういう前提で設計しているのであれば、もう一工夫してほしかった。20周年の限定版では、尻軸にネジが切ってあってしっかり嵌るようになっています。同じ仕組みになっていれば何も言うことなかったのに。

単にコンパクトなミニペンではなく、本格的な使用に耐える存在価値の高い万年筆だと思います。
これから使うのが楽しみです。

PILOT Custom Heritage 912 MS

パイロットの万年筆、カスタム ヘリテイジ 912です。
2010年に発売された新しいモデルで、私にとっては初めてのミュージックニブを持つ万年筆です。


両端が角ばったベスト型は好んで使う形ではありませんが、黒軸とシルバーで落ち着いたデザインは、落ち着いた大人っぽさがあり、とても気に入っています。

ニブはカスタム 742と同じ10号、その上に15号もありますが、結構大型です。
平べったい独特な形をしています。さらに切り割りが2本、極太線に対応するためインクフローをよくする仕組みと思われます。

実際に書いてみると、縦線が極太、横線が中細くらいでしょうか、気をつけてゆっくり書くと面白い字になります。
ただ、「気をつけてゆっくり」というのはなかなか難しいです。買う前から覚悟はしていたものの、使いこなすには相当の慣れが必要だと思います。
紙との設置面や筆記角度を気にしないと綺麗に線がでません。私の場合、普段の書き方だと斜めの線が極太になってしまいます。

そもそもは世界の万年筆展で試筆したのがきっかけです。 そのときは5号サイズのものでしたが、10号の方がより縦横の違いが大きく出ると聞いて購入しました。
今のところ、日本語よりも英語、特に筆記体で書くときが一番「らしく」なります。鍛錬しなくては。

さて、新製品ということもあり、通常のカスタムシリーズとは異なるケースです。

今回は特殊なニブを使うために購入しましたが、通常のニブであれば普段使いに素敵な万年筆だと思います。

修理から帰ってきた万年筆

修理をお願いしていた万年筆が帰ってきました。
伊東屋でお願いし、両方とも1ヶ月程度で戻ってきました。

修理をお願いしたうち、1本はペリカンのM101N
どうやらピストンを回しすぎてしまったようで、戻せなくなっていました。パーツ交換ということで、幸い無料でした。

もうひとつがデルタのドルチェビータ ピストン・フィリングです。こちらの症状はインク漏れ、実は昨年の3月に同じ症状で修理したことがありました。
そのときは本国の工場に送るうんぬんで3ヶ月かかりましたが、今回は国内で修理されたようです。

預けるときに2回目の修理であることを伝え、同じ原因によるものか調べていただくことにしました。
結果は、「原因は特定できないが、前回と破損箇所は同じで、今回のほうが深刻」というもの。
今回限りという条件つきでしたが、無料で首軸、胴軸を交換していただけました。

ということで、キャップとペン先以外は新品になりました。
使い方が悪いのか悩んでいましたが、これで改善されればうれしいです。

2012/03/23

Waterman ボトルインク ROUGE

ウォーターマンの赤インクです。
文書を添削する機会が多く常に赤ペンを用意していますが、インクについてはぴったりなものを見つけられずにいます。

これまでに、モンブランのボルドーDr.ヤンセンのモーツァルトなどなど何種類が試したものの、どれも赤ペンとして色合いが重く、今はペリカンのブリリアントレッドを使っています。
ただ、ペリカンの赤は名のとおりで明るすぎるところがあり、使ってはいるもののしっくりしません。
ということで、理想の赤インクを探すべく、今回はウォーターマンを試してみることにしました。

結果、色合いはとてもいいです。ペリカンに比べるとおとなしいですが、やや濃い目の赤で、"ルージュ"と名乗る感じが出ています。

ただ、ウォーターマンのインクはフローが渋くなるようで、好きでつかっているフロリダブルーも、フローが良すぎるなと思うペンに入れています。

今回は赤ペンとして使っているペリカンのM205に入れてみたんですが、インクがうまく出てきません。10文字くらい書くと、急にインクが途切れてしまいます。

赤インクを色々な万年筆に入れるのは避けたいので、「M205と相性がよく、ペリカンの赤よりもう少し濃い色合い」のインクを目標に、もう少し探してみます。

DEMEL ザッハトルテ & アプフェルシュトゥルーデル

この間の日曜日に、友人の退院祝いにチョコレートを買いたいという姪に付き合ってきました。

いろいろ見た結果、デメルの詰め合わせに決めたんですが、せっかくなので自分用にも買ってきたのがこの2つ。

上の写真は一番有名なザッハトルテです。
チョコレートケーキの上にアンズジャム、さらにチョコレートのフォンダンでコーティング、本格的な甘党も黙りそうなくらいに甘く、こってりしています。
手のひらサイズのものを買いましたが、一人で完食は厳しく、2人でシェアしました。

もうひとつがアプフェルシュトゥルーデル。
アップルパイなんですが、パイを何層にも重ねてあるのと違い、煮たリンゴを薄いパイ生地でくるんであります。また、リンゴの他にナッツやレーズンも入っていて具だくさんです。
こちらも大変しっかりした味ですが、ザッハトルテに比べればあっさりして食べやすいです。

どちらもおいしく頂きました。思った以上に味が濃いので、生クリームを添えたりするとよさそうです。

2012/03/18

Visconti ボトルインク ブルー

前から気になっていたヴィスコンティのインクです。
気になっていたのはひとつに形、他にない独特な形状です。
国内メーカーで内部にリザーバーをつけたりするものがありますよね。その他に残量が少なくても吸い上げられるように工夫しているものがあります。その意味でヴィスコンティのボトルは直球勝負の形です。何となく倒れそうな不安定さを感じてしまいますが、デザインとして洒落てます。
昔はガラス瓶だったと聞いたことがあります。今はブラスティック製です。


もうひとつの興味は色合いです。ヴィスコンティのブルーはとても濃い青だと聞いていました。実際に使ってみると、確かに濃い青、ブルーブラックと違って黒っぽさは感じません。青をとことん濃くしたような感じです。細字のペンに入れると良さそうです。
何にいれようかな。

PILOT ボトルインク 色彩雫 露草

パイロット色彩雫シリーズ、 露草です。
このシリーズでは、紫陽花朝顔山葡萄について4つ目の購入です。このうち、現役で使っているのは朝顔だけです。フローのよいインクなので、出が悪いなと思うペンに入れています。
山葡萄も紫陽花も悪くはないのですが、今は赤味が入ったインクを使わなくなっていて、もったいないことをしています。

朝顔よりも薄い青で、タイトルとは違いますが空色のようです。薄くて濃淡がしっかりでるので、万年筆で書いた感じが出やすいと思います。字がうまくなったのかと錯覚するのによかったりして。