デルタのドルチェビータ スタウト、名前の通りずんぐりしたかわいい万年筆です。
以前からデルタの細字が好きで、ドルチェビータも5本目になります。
その中では異色の万年筆で、どうみても見た目にバランスが悪い。同軸よりもキャップの方が長いので短足に見えますし、全長に比べて軸が太くずんぐりしています。
もうひとつ、他のドルチェビータ・シリーズとも違うのが天冠部分、スタウトだけメタルになっています。
なぜかはわかりませんが、そもそも全長に対してキャップが大きいので、少しでも短足に見せない工夫かもしれません。
ここの製品は限定品でなくでもシリアルナンバーが入っています。"3並び"とはいきませんでした。
製品名の刻印が入るのも、意外と珍しいかもしれません。
買うことに決めた最大の理由は、ミニペンなのに大型ニブがついていること。同じドルチェビータのミディアム以上についているものと同じです。見た目には異様ですが、ややシャリシャリした筆記感が細字に合っていると思います。
大きさを比べてみました。左がミニ、右はピストン・フィリングです。
スタウトはミニより短いです、ただ、胴軸がピストン・フィリングと同じくらいあるので、存在感は圧倒的にミニを上回ります。
ニブのサイズはピストン・フィリングと同じ。
ミディアムやピストン・フィリングが14金なのに対し、スタウトは18金のはずなんですが…、この固体についているのは14金。
なぜスタウトだけ18金なのか(ドルチェビータではソワレも18金のようです)、なぜこれには14金がついているのか、どちらもよくわかりません。ミニペンにあえて18金というのは洒落ていると思います。共用パーツなので付け替えられてしまったかな。
当然、キャップを後ろに挿さないと書けません。後ろに挿すと普通の太軸万年筆くらいになります。
唯一残念なのは、キャップの嵌りが悪いこと。そういう前提で設計しているのであれば、もう一工夫してほしかった。20周年の限定版では、尻軸にネジが切ってあってしっかり嵌るようになっています。同じ仕組みになっていれば何も言うことなかったのに。
単にコンパクトなミニペンではなく、本格的な使用に耐える存在価値の高い万年筆だと思います。
これから使うのが楽しみです。
2 件のコメント:
はじめまして。
いつも楽しみに拝見しております。
ドルチェビータ スタウト、私も今月初めに購入したところです。
買うつもりはなかったのに、丸善の世界の万年筆展でやられました(笑)
初めてのドルチェビータです。
こちらを拝見して、手元のものをじっくりと見てみました。
私のものはペン先は18金でしたが、キャップの刻印がちょっと違っていました。
・STOUTの刻印なし、DOLCEVITAの刻印が薄め
・シリアルナンバーも薄め
ペン先はMしかなく、細字好きなのに思わず買ってしまったので
満足はしていますが、使い道が限定されてしまっています。
細字だとどのような感じなのでしょうか。
それでも、この美しい万年筆が目に入るたびに微笑んでしまうような
嬉しい気持ちになります。
これからも更新、楽しみにしております。
ぽち 様
はじめまして。
コメントありがとうございます。
スタウト買われましたか。かわいいのに本格的なところが面白いですよね。
公式ホームページを見る限りニブは18金のはずなので、私のスタウト(14金)が何か違うんでしょう。18金を試してみたかったので残念です。
字幅については好みがあるので何とも言えませんが、私の場合、ノートやプリントに書き込む使い方が大半で、Fがちょうど良いようです。デルタのMも持ってるんですが、正直なところ使えていないです。
Fだと多少ガリっとしますが、使っているうちにサラサラした感じに変わってくるはずです。
ここのレジンは本当にきれいですよね。私はドルチェビータ好きでして、形違いを収集したいと思ってます。
次は定番のミディアムか、オーバーサイズか、今年中にもう一本買えたらいいなと。
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