パイロットの万年筆、カスタム ヘリテイジ 912です。
2010年に発売された新しいモデルで、私にとっては初めてのミュージックニブを持つ万年筆です。
両端が角ばったベスト型は好んで使う形ではありませんが、黒軸とシルバーで落ち着いたデザインは、落ち着いた大人っぽさがあり、とても気に入っています。
ニブはカスタム 742と同じ10号、その上に15号もありますが、結構大型です。
平べったい独特な形をしています。さらに切り割りが2本、極太線に対応するためインクフローをよくする仕組みと思われます。
実際に書いてみると、縦線が極太、横線が中細くらいでしょうか、気をつけてゆっくり書くと面白い字になります。
ただ、「気をつけてゆっくり」というのはなかなか難しいです。買う前から覚悟はしていたものの、使いこなすには相当の慣れが必要だと思います。
紙との設置面や筆記角度を気にしないと綺麗に線がでません。私の場合、普段の書き方だと斜めの線が極太になってしまいます。
そもそもは世界の万年筆展で試筆したのがきっかけです。 そのときは5号サイズのものでしたが、10号の方がより縦横の違いが大きく出ると聞いて購入しました。
今のところ、日本語よりも英語、特に筆記体で書くときが一番「らしく」なります。鍛錬しなくては。
さて、新製品ということもあり、通常のカスタムシリーズとは異なるケースです。
今回は特殊なニブを使うために購入しましたが、通常のニブであれば普段使いに素敵な万年筆だと思います。
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