2011/08/06

Sailor Profit FL 細字

セーラー万年筆の定番、プロフィットの特殊なモデル、プロフィット FLを購入しました。
FLとは"For Lawyer"、法曹家へ向けて作られている、いやサイトの紹介を見ると、司法試験の受験生へ向けてということことのようです。


大学で多少は法律の勉強をし、多少は法律に関係する仕事をしているので、なんとなく憧れるコンセプトです。大量筆記でも疲れない工夫がされているとか。

軸の表面が梨地仕上げになっていて、さらさらしています。黒とシルバーの組み合わせというだけでで十分に地味ですが、梨地だと一層ストイックな印象です。

気になるのは、キャップが太いために机に置いても安定しないところ。これは以前に購入したプロフェッショナルギア レアロも同じで、プロフィットも全般に同じつくりのようです。何か意図があるのかもしれませんが、このぐらつきは気になってしまいます。

実はセーラーの万年筆って余り持っていなくて、先に書いたレアロのほかにキングプロフィットを持っているだけで、これが3本目です。
苦手意識があるわけではなく、筆記感など大変気に入っています。なのになぜか触手が伸びない。デザインが好みに合わないのかもしれません。
このニブは、レアロについているものと同じ21金の細字です。単色のロジウムメッキで、細さ、固さもちょうど良いです。

最大の特徴がこの首軸、金属製なので、いわゆるフロントヘビーな状態になります。
長時間書いても疲れない工夫ということですが、私には少し違和感がありました。はっきりしないんですが、「何か違う」感じ。
慣れが必要な面白い万年筆だと思います。



今は試験で万年筆を使う人は少ないだろうと思いますが、この万年筆を使って合格しました、なんて人が出てくるといいですね。

2011/08/04

Organ 小型のマチ付き二つ折り財布(GS-15-S) チョコ

私にとって、初のHERZ(ヘルツ)製品。ブランド名であるOrgan(オルガン)は、ヘルツの中でも「実験的な工房」という位置づけだそうです。

購入したのは「小型のマチ付き二つ折り財布」というタイプで、その中でもさらに小型のSサイズ。名前の通りコンパクトです。
今はWILDSWANSのPALMというミニ財布をパスケース兼用で使っていて、大変重宝しています。今回はちょっとした浮気です。

横から見るとすごく厚いです。切りっぱなした感じは好みじゃないですが、この製品には合っていると思います。ただ、ポケットのフラップなど稼動部分の革は薄くしてあるので、見た目以上に軟らかく使えます。

尻ポケットに入れるには、もう少し潰さないと使いづらいですね。

使っている革はリバースレザーという素材。名前の通り、通常の裏面を加工して表面にしているそうです。今はまだくすんでいて面白みを感じませんが、この革はエイジングが非常に早いそうなので、どうなるのか楽しみです。

パスモのような出し入れしないカードの他に、もう数枚分のカードが入ります。小銭入れ部分も大きいので、普通の財布として十分使えると思います。

ボタンのところにさりげなくロゴの刻印、こういうラフな感じの革製品はほとんど持っていませんが、これはこれで格好いいです。雑に使って早く変化させたいですね。

DELTA インクボトル ブルー

デルタのインクボトル、色はブルーです。
先日購入したドルチェビータ スリムに合うインクが見つからず困っていました。
さらっとしたインクだとフローが良すぎるし、渋いインクだと出が悪すぎる。個体差の問題かもしれませんが…。

で、同じくデルタのミニに使っている純正のカートリッジが良い感じだったので、ボトルを買ってみました。書いた瞬間は濃い青なんですが、時間が経つとかなり薄くなります。 赤みの無い綺麗な青です。

今のところ、フローの調子は改善しています。もう少したくさん書いたときにどうなるかな。

でも、小さい瓶にしてはちょっと高いですね。デルタは国内だと本当に高い…。

フルハルター オリジナル ブックカバー チョコ (WILDSWANS製)

7月16日フルハルターにて注文したブックカバーが、あっという間にできあがりました。
(5ヶ月かかるといわれていたのに、2週間でした。)
製作しているのはWILDSWANS、 革はサドルアップのチョコです。

特徴のひとつは革の厚みでしょうか。WILDSWANSオリジナルのブックカバー、Suitedに比べると、同じサドルアップでも固めです。グニャっと曲がる感じはしません。


オリジナルのしおりがついています。革製のしおりは厚みがあって使いにくく好みませんが、万年筆の形がかわいらしいです。
 
もうひとつの特徴が角の補強です。補強というよりデザイン上のものでしょうか。ブックカバーには珍しく、曲線が多用されているのが楽しいです。
ただ、今回のサドルアップは、これまでに購入したものの中でも特にトラが多い。ツヤツヤした感じは健在ですが、"味"と理解するにはちょっとなぁ。

フルハルターとWILDSWANSの刻印、憧れていたので感無量です。


最後の特徴は、かなり厚い本が入ること。これが購入の一番の決め手でした。
写真の本は750ページくらいありますが、これくらいがジャストサイズです。+100ページの本は入りませんでした。
早速使ってます。厚い本専用と思っているので、革が固くてもそれほど気になりません。


受け取りに行ったとき、ほかにお客さんがいなかったので少しだけ店主の方とお話させていただきました。「革製品がお好きなんですねぇ」というところから始まり、「好きなものに囲まれて過ごすのが一番ですよ。」なんて話をさせてもらいました。
紳士的でなんとも優しい口調の方でした。