2010/12/25

MONTBLANC Meisterstück 149 (F)

モンブランの万年筆、マイスターシュテック 149です。

大学生のときに万年筆を使い始めてから、社会人になって複数の万年筆を使うようになった今、ひとつの区切りになる万年筆として購入しました。

誰でも知っている万年筆といえばモンブランでしょうし、私もはじめは唯一知っているメーカーでした。
そして、万年筆が好きな人ほど好みが分かれるのもモンブランではないでしょうか。
「ブランド化が進んで品質が落ちた」とか、「ペン先が固い」とか、「高すぎる」とか、理由はさまざまだと思いますし、どれも当たっているのかもしれませんが、人気の裏返しなのかもしれません。

 「それでもいつかは」と思って10年余り、手にした149を見て感慨深くなってしまいました。

万年筆と聞いてイメージする姿そのものです。


インクは吸入式、窓がついています。
(このインク窓、146にもありますが、実際にインクを入れるとほとんど見えません。薄い色のインクだと綺麗に見えるんでしょうか?)

ペン先です。モンブランの標高、「4810」が刻印された定番のデザイン、146は14金でしたが、こちらは18金です。字幅はFです。

海外の万年筆だとEFでも結構太い字になります。モンブランも例外ではありません。
なので、本来ならEFを買うところでしたが、既に持っている146がEF、ボエム ミッドサイズもEFで、かつ太軸にあわせて少し太めがいいかなと思い、Fにしました。

最近はノートの字を大きく書くようにしているので、違和感無く使えています。


149については、何しろ「大きい」「太い」といわれます。それで敬遠される方もいるみたいです。

私も万年筆を使い始めたころは細軸が好みでしたが、使っているうちに書き方が矯正されたようで、最近の好みは、「細字、太軸、大きいペン先、やや軽め」あたりに落ち着きつつあります。


で、149はどうかというと確かに太いです。ただ、手持ちの万年筆と比べてみると、デルタ ドルチェヴィータ ピストン・フィリングの方が太い。


また、長さについてはモンブラン 146とほぼ同じ(数字が全長を示しているそうなので、149の方が3mm長い)、プラチナの出雲 マットタガヤサンの方が遥かに長いです。
見た目のバランスとしては146の方が優れているように思いますが、149も特殊なサイズではないんでしょう。

ただ、ペン先の大きさは圧巻です。一番左が149、順に146、ドルチェヴィータ、出雲と続きます。
ドルチェヴィータのニブは大きいなぁと思いましたが、149はさらにふたまわりほど大きいです。
これ以上大きいニブってあるのかなぁ。

ということで、購入時のケース、黒のインク(旧型)が入っていました。

ベーシックな定番品だから、箱がシンプルでも格好良く見えますね。

日本製でこんなシンプルな箱だと、「もう一工夫すればいいのに」と思ってしまうのに…。モンブランだと「いいな」と思ってしまう。ひいき目が聞きすぎているでしょうか。

これ以上高価な万年筆には手が出ません。
10万円を超える万年筆は装飾が派手になってくるので、仕事使いが基本の私には選べないということもあります。
その意味でも、自分が使える最高峰の万年筆になってくれるよう、大事に使います。

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