アウロラの万年筆、88です。
以前から欲しかった万年筆なのに、すでに持っているオプティマと同じニブということで躊躇していました。今回、イタリアの通販サイトで「一本だけ格安で売ります」みたいな紹介があったので、思い切って購入したものです。
大きさや軸の太さ、丸みを出すカーブの感じなど、バランス型の万年筆の中でも特に整った形をしていると思います。
黒軸に金のキャップというのが地味派手で好きです(ちょっと仏壇っぽいかな)。オプティマほどではないにせよ、とても軽い万年筆で、キャップも見た目ほど重くありません。私は外して書きますが、挿した方が好きという方もいそうです。
何回も同じことを言っているような気もしつつ、アウロラが好きな理由のひとつにクリップの形状があります。直線的で単調な形だったり、激しく装飾されているクリップは目にしますが、 シンプルながらもひと目でわかるデザインですよね。
で、オプティマと同じだと思って躊躇していたニブです。しかし、開けてびっくり、「何か違う」。
「やってしまったか?」と焦って調べてみたところ、これは旧型のニブのようで、ハイレグニブなんて呼んでいる方もいました。古い在庫品で安く売ったのかもしれません。わたしにとってはうれしい誤算でした。
オプティマのニブと並べてみました。ちょっとわかりにくいですが、新型のニブに比べると、先が尖っています。書いてみると、そのせいなのか、シャリシャリした感じは残りつつも、多少上下のしなりを感じます。これも他のメーカーにない独特な形状で、書いていて楽しいです。
ただ、字幅はMということで購入sたんですが、実際にはFかEF相当の細い線が出ます。ペンポイントの大きさから見ても、Mというのは怪しいです。
ピストン吸入式で、アウロラ独自のリザーブタンクが見えます。正直、リザーブタンクの恩恵を感じたことはありませんが、工夫していること自体が購入意欲をそそります。
アウロラの万年筆は、購入時から故障していた(?)アスティルを除くとイプシロン・シルバーを加えて3本になりました。
アウロラからは頻繁に素敵な限定の万年筆が発売されていますね。ただ、どれも10万円を超えるようなものばかりです。おいそれとは買えません。
また、アウロラは海外のサイトでもそんなに安くならない印象があります。そんな中で格安で購入できましたので、良い買い物だったと思います。
2 件のコメント:
この黒と金は私も欲しかったものですが、お書きになっているようにe-bayでも、それほど安くないので、手をこまねいているうち現在になりました。
いいですね。!!
安く買おうとするあまり、届いてみたらいまいちだった、ということも多々ありますが、この万年筆は当たりでした。
くびれのふっくらした軸は、ともすると野暮ったくなりそうなのに、ちゃんと格好良く見せるのはさすがだなぁと思います。
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