カランダッシュが続きます。
前2つはボールペンでしたが、こちらは万年筆。新製品のRNX.316というモデルです。
(購入したのは2011年の10月頃だったと思います。)
価格的にはかなり奮発した方です。探した範囲で安くは買いましたが…。
この万年筆、「趣味の文具箱 Vol.20」の表紙になっています。どちらかというと、昔ながらのデザインを踏まえる万年筆が多い中、近未来的なデザインが気に入りました。
(製品名のRNXは、"Round and Hexagonal"(丸と六角形)からきているそうで、確かに、軸には湾曲部分と6つの平面があります。)
さらに、この万年筆には、いくつか未来的な薀蓄があります。
まず、軸の素材に、高強度ステンレススチール "316L"というのが使われていること。詳しくはわかりませんが、さびにくいんだそうです。
また、全体をPVDブラックというものでコーティングしていて、耐熱性や耐摩耗性を高めているとか。
まぁ、何十年も前の万年筆が現役でたくさん売られていますから、使い方次第で死ぬまで使えるのがまさしく万年筆だと思いますが、新しい試みとして面白いですし、そういう薀蓄があるとついつい魅力的に感じてしまいます。
ペン先も、PVDブラックでコーティングされています。真っ黒なペン先というのは初めてです。
かなりがっちりした固いニブ、インクにもよりますが、フローは渋い方だと思います。
もうひとつ、ペン先の抜き差しにギミックがあって、尻軸を回すと、上の首軸が緩むようになっています。「なぜ」この仕組みが必要なのか、面白かったんじゃないでしょうか。
遊び心と理解しました。
インクの吸入はオーソドックスな両用式、ここにまでこだわりの新方式が加わっていたら、未来形として本当に面白い万年筆ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿